初代スカイライン、ALSIの型式の由来を知る|1960年式 & 1961年式 プリンス ニュースカイライン デラックス Vol.1

ALSID-2、スカイラインの初代モデル。

       
【1960年式 & 1961年式 プリンス ニュースカイライン デラックス Vol.1】

 初代スカイラインがデビューしたのは1957年4月。ここではALSIの型式を持つ初代スカイラインについて、簡単に解説しておきたい。

 まず型式の由来だが、Aは1.5LのGA30(GA4)型エンジン搭載車、Lは使用シャシーのコード、Sは乗用車を表す記号、Iは乗用車として発売された順番を示している。さらにグレードとしてデラックスを表すD、またはスタンダードのSを加えることで、個体の仕様が決まる。このページの取材車両はALSID‐2だが、最後の数字2は60年2月に行われたマイナーチェンジ後のモデルであることを示している。


ルーフ、サイドモールの中、タイヤのホワイトリボン、それぞれの白が映えて、高級感とおしゃれな印象を強調。ノーマルの仕様を極力残したレストアなど【写真35枚】




発売当時、純正色として存在したかのようにスタイリングに馴染んでいるパープルだが、実はオーナーが考案したオリジナルカラー。ルーフとサイドモール間の乳白色の部分にもパープルの塗料を少量混ぜて、色同士がなじむように工夫されている。






フォレストグリーンの左サイドビュー。ホイールもボディ同色で塗装。






スカイラインの丸いテールランプの元祖が、ALSIだと言われている。ちなみに当初は角形で設計されていたが、当時はゴムパッキンの製造精度が低く、角形ではトランク内への雨漏りの危険性があったので、パッキンの効果がより高い丸形になったという。



【2】【3】【4】に続く


1960年式 & 1961年式 プリンス ニュースカイライン デラックス(ALSID-2)
SPECIFICATON
全長 4380mm
全幅 1675mm
全高 1535mm
ホイールベース 2535mm
トレッド前/後 1348/1384mm
最低地上高 210mm
車両重量 1315kg
乗車定員 6名
最高速度 130km/h
登坂能力 sinθ35%
最小回転半径 5.4m
エンジン型式 GA4型
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
ボア×ストローク 75×84mm
総排気量 1484cc
圧縮比 8.3:1
最高出力 70ps/4800rpm
最大トルク 11.5kg-m/3600rpm
変速機 選択摺動及びシンクロメッシュ式前進4段・後退1段
変速比1速 4.18/2速2.87/3速1.59/4速1.00/後退5.50
最終減速比 4.625
燃料タンク容量 40L
ステアリング形式 ウォーム&ローラー式
サスペンション 前/後独立懸架コイルスプリング/半楕円形リーフスプリング
ブレーキ 前後ともドラム
タイヤ 前後とも 7.00-14-4P
発売当時価格 108万円



初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 02月 Vol.167 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1960年式 & 1961年式 プリンス ニュースカイライン デラックス(全4記事)

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photo : KAZUHISA MASUDA/益田和久

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