「乗りにくいクルマだけど、とにかく楽しい!」|三菱 スタリオン  ターボ Vol.3

「パワステレスでエアコンも利かず、最近のクルマに比べると乗りにくいですが、楽しさは比べものになりません!」

       

「パワステレスでエアコンも利かず、最近のクルマに比べると乗りにくいですが、楽しさは比べものになりません!」

1989年式 三菱 スタリオン 2600 ターボ GSR-VR その1

【2】から続く


 ブリスターフェンダーが特徴のGSR‐VR。1987年登場の限定車こそG63B型ダッシュを搭載していたが、1988年に新設されたカタログモデルでは2.6Lのビッグトルクを特徴とするG54B型を搭載。そんな純正ユニットを捨て、G63B型ダッシュを搭載して公認車検を取得した。

 オーナーの兄がGSR‐Vに乗っていたこともあり、スタリオンのカッコ良さや加速感に惹かれ、22歳のときに購入。しかも現在の愛車はその当時の個体で、購入後20年が経過し、走行距離は35万kmオーバーとのこと。このように長い時間をスタリオンとともにすごしてきたオーナーだったが、あるときエンジン不調に。そのとき運良く知人からG63B型ダッシュの話を持ちかけられ、思い切って換装を決意したという。一見すると大きな排気量のG54B型に魅力を感じるが、G63B型ダッシュのほうが軽量で、サーキット走行もこなすオーナーには好都合。さらに、タービン交換したことでよりパワフルに仕上がったようだ。

 オリジナルの維持もいいが、このように柔軟な考えを持つことも、ハチマル車を長く乗る秘けつだろう。

OWNER’S VOICE/乗りにくいクルマだけどとにかく楽しい!  

「パワステレスでエアコンも利かず、最近のクルマに比べると乗りにくいですが、楽しさは比べものになりません!」と話すオーナー。11月に開催されたハチマルミーティングにエントリーするも、道中の故障で現地までたどり着けなかったという不運もあったそうだが、今後もできる限り乗り続けると宣言。ゆくゆくはフルコン制御にしたいそうだ。


トラブルをきっかけにG54B型からG63B型ダッシュに換装したエンジンなど【写真9枚】





インパネはチューンドカーの雰囲気満点。クラスター左にHKSのブースト計、センターコンソールにはオオモリの油圧計と油温計、オートゲージの水温計を装備。





外観上のポイントであるECドアミラーの鏡面部には、「STARION GSR-VR」のエッチング加工が。オーナー自ら施工したそうだ。





バックフォグ付きのECテールランプを装着してオリジナリティーをアップ。マフラーはワンオフ品を装着する。ワイドなブリスターフェンダーがGSR-VR最大の特徴。




1989年式 三菱 スタリオン 2600 ターボ GSR-VR(A187A改)
SPECIFICATIONS 諸元
ECテールランプ/ECドアミラー/パーソナルステアリング/ブリッドフルバケットシート/4点式ロールケージ/ワンオフメーターパネル/追加メーター/G63B型換装/TD06-20Gタービン/ワンオフマフラー/SSR・フォーミュラメッシュ/DL・ディレッツァDZ101/シリウスオリジナル車高調/クスコタワーバー

【4】に続く


初出:ハチマルヒーロー 2014年 02月号 vol.24(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1989年式 三菱 スタリオン 2000 ターボ GSR-V / 2600 ターボ GSR-VR(全4記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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