スカイラインは誰よりも速くなくてはならない|日産 スカイライン JSS スタイル Vol.2

DR30の面影が残るダッシュボード。メーターはシルビア用を流用。追加メーターはデフィで過給圧、油圧、油温の3つを配置。

       

本物のJSSボディで作り上げた、レーシング仕様のDR30

【日産 スカイライン JSS スタイル Vol.2】

【1】から続く

 オーナーもJSSに魅せられた一人。まだ30代前半で、もちろんリアルタイムに肌で感じたわけではない。だが、雑誌などで見たJSS車両に目を奪われ、憧れた。なかでもDR30が好きだったそうだ。そんなこともあり、免許取得後の2003年にDR30のターボCを購入した。

 そんなオーナーに幸運が訪れる。2007年に熊谷市内のショップで、偶然にもJSSのDR30を発見したのだ。しかし、そのボディは塗装が剥げ、表面もボロボロ。そんな状態だったが、それでも星さんは憧れの車両を手に入れた。そしてフェンダーやボンネットを再生して、自身のターボCに完全移植。一年間かけて出来上がったのが、このJSSスタイルのDR30だ。

 JSS全盛期の80年代後半、レースに参戦していた主力はS12シルビアやFC3S・RX‐7で、DR30は少数派だった。ただでさえ現存するJSS車両が少ない上に、元々の数が少ないDR30が見つかったことは奇跡に近い。そして、そのレース車両を使っているのだから、クオリティーは非常に高く仕上がっている。当時は派手だったであろうブリスターフェンダーも、こうして見ると違和感はなく純粋にカッコいい。これが市販のオリジナルでも良かったのではないかと思えるほどだ。

 とはいえ、やはりレースカーはサーキットがよく似合う。オーナーさんもこの車両でレースに参戦したり、サーキット走行を楽しんでいる。もちろん、そこでの注目度は抜群に高い。中身は現代風にアレンジしているが、改造範囲が広かったJSSだけに、それもまた一興。スカイラインは誰よりも速くなくてはならないのだから。


迫力のスタイルを増長させるボンネットダクトなど【写真14枚】


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ロールケージは安藤溶接のワンオフ。的確なボディ剛性アップだけでなく、専門家らしい溶接部の美しい仕上げも見所。


初出:ハチマルヒーロー 2014年 02月号 vol.24(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

日産 スカイライン JSS スタイル(全4記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : ISAO YATSUI/谷井 功

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