技術の日産の史上最強ターボ|1983年式 日産 スカイライン HT 2000ターボRS Vol.4

「史上最強」はダテじゃない!

       

「史上最強」のキャッチコピー通りの実力を示してきたターボRS

【1983年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボRS Vol.4】

【3】から続く

 レース用にチューニングされることを想定して開発されたFJ20E型。それゆえ、大幅なパワーアップにも数カ所の強化で対処できたのだろう。そして実際にFJ20ET型は数々のレースシーンで好成績を納め、そのポテンシャルの高さを実証してきた。また、ここまで高められたパワーを生かすために、サスペンションをチューニングし、ブレーキ容量もアップ。加えてステアリングの応答性も高めるなどの改良が行われたことも付け加えておこう。

 こうして「史上最強」のキャッチコピー通りの実力を示してきたターボRSだが、1年後にはインタークーラーを装着し、さらにパワーアップした通称「ターボC」が登場。DR30はこのように目まぐるしい進化を遂げ、「技術の日産」の象徴だったのだ。

スカイライン伝統の水平ゼロ指針のメーターなど【写真26枚】





FJ20型を象徴する赤いヘッドカバーやサージタンクは、再結晶塗装を施してある。


1983年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボRS(DR30)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4595×1665×1360
ホイールベース(mm)  2615
トレッド前/後(mm) 1410/1400
車両重量(kg)  1175
エンジン型式  FJ20ET型
エンジン種類 直列4気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 1990
ボア×ストローク(mm) 89.0×80.0
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps/rpm) 190/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 23.0/4800
変速比 1速3.321/2速1.902/3速1.308/4速1.000/5速0.833/後退3.382
最終減速比 3.900
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 195/60R15(前後とも)


初出:ハチマルヒーロー 2014年 02月号 vol.24(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボRS(全4記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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