ソレックス2連装!! しかし販売途中で生産休止に| 1975年式 トヨタ スプリンター クーペ 1600 トレノGT Vol.2

ズラッと8連で並んだメーターパネルが壮観なコクピット。センターコンソールは運転席側にオフセットしていて、操作しやすくなっている。

       

ソレックスキャブ2連装の2T‐G型エンジンでは、排ガス規制に対応できず、姿を消すことに

【 1975年式 トヨタ スプリンター クーペ 1600 トレノGT Vol.2】
 
【1】から続く


 そんなTE37/47は、排ガス規制のあおりで、1975年11月には生産を休止することになった。

自慢のソレックスキャブ2連装の2T‐G型エンジンでは、「50年排ガス規制」に対応できず、20カ月で姿を消すことになった。

 レビン/トレノが復活したのは、1977年1月。型式はレビンがTE51、トレノがTE61となり、搭載するエンジンは「51年排ガス規制」をクリアするため、EFIを採用した2T‐GE型となった。さらに、78年3月には、「53年排ガス規制」をクリアした2T‐GEU型エンジンを搭載し、型式はレビンがTE55、トレノがTE65となった。

特徴的なアクリル製のヘッドライトカバーを装着するヘッドライトなど【写真26枚】





キャブ本体もトヨタ純正のソレックスで、OH時にも証しとなるステッカーは残されている。その奥に見えるのが純正の燃料ポンプだ。





型式プレートを見ると、安達さんのエンジンは、「2T-GR型」のレギュラーガソリン仕様と確認できた。





レビンとは異なるクーペボディがTE47トレノの特徴。ボディサイドのGTストライプは、部品取り車から安達さんが型取りして製作したこだわりのストライプだ。


【3】【4】に続く


1975年式 トヨタ スプリンター クーペ 1600 トレノGT(TE47)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 4070mm
全幅 1600mm
全高 1300mm
ホイールベース 2370mm
トレッド前/後 1320/1335mm
最低地上高 150mm
室内長 1605mm
室内幅 1345mm
室内高 1065mm
車両重量 935kg
乗車定員 5名
最高速度 180km/h
登坂能力 tanθ0.67
最小回転半径 4.7m
エンジン型 2T-GR型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 1588cc
圧縮比 8.8:1
最高出力 110ps/6000rpm
最大トルク 14.0kg-m/4800rpm
変速比 1速 3.587/2速 2.022/3速 1.384/4速 1.000/5速 0.861/後退 3.484
最終減速比 4.300
燃料タンク容量 50L
ステアリング形式 リサーキュレーティングボール
サスペンション前/後 ストラット・コイル/リジッド・リーフ
ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ前後とも 175/70R13
発売当時価格 108.1万円


※「海王丸パーク」は、通常クルマの乗り入れはできません。今回は特別な許可をいただいて撮影しました。


初出:ノスタルジックヒーロー 2014年 12月号 Vol.166(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1975年式 トヨタ スプリンター クーペ 1600 トレノGT(全4記事)

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photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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