歴代モデルで唯一別ボディとなった2代目トレノ&レビン| 1975年式 トヨタ スプリンター クーペ 1600 トレノGT Vol.1

ヘッドライトにアクリル製のヘッドライトカバーを装着するのがTE47の特徴。ヒビが入っていたり曇っているものが多いが、貴重な新品を装着。

       

8連メーターのインパネ、正統派スポーツクーペの理想像

【 1975年式 トヨタ スプリンター クーペ 1600 トレノGT Vol.1】

 1972年にデビューした初代TE27レビン/トレノは、コンパクトな軽量ボディに、115psを誇る水冷直列4気筒DOHCの2T‐G型エンジンを搭載。格上のスポーティカーを追い回せるパワフルな走りが好評で、モータースポーツにおいても活躍した。

 2代目となるレビン/トレノがデビューしたのは1974年4月。2代目は、歴代モデルの中で唯一異なるボディシェルが採用されている。レビンはハードトップでTE37、トレノはクーペでTE47の型式が与えらた。

 ボディ形状の違いにより、ボディサイズも異なり、レビンは全長3995×全幅1570×全高1340mm、車両重量は930kg。対してトレノGTは全長4070×全幅1600×全高1300mm、車重は935kgとなっていて、トレノのほうが若干サイズアップしており、そのぶんパワーウエイトレシオも重くなっている。ちなみに、トレノには豪華装備のGTが設定されていて、オーバーヘッドコンソールやセンターアームレスト付きフルコンソールボックスなどが装備されていた。

 そのため、レビンは硬派な走りを楽しむ男のクルマというイメージ。それに対しトレノGTは、ハードに走るというよりも、スマートなボディで優雅に走るイメージで、スペシャリティーカーという存在になっていたようだ。



ズラッと8連で並んだメーターパネルが壮観なコクピットなど【写真26枚】




ボンネットのスリットは、TE47では別部品でガンメタに塗られている。





フェンダーに矢印エンブレムが装着されるのもTE47のポイント。





正統派スポーツクーペの理想像、スプリンタークーペトレノGT


【2】【3】【4】に続く



1975年式 トヨタ スプリンター クーペ 1600 トレノGT(TE47)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 4070mm
全幅 1600mm
全高 1300mm
ホイールベース 2370mm
トレッド前/後 1320/1335mm
最低地上高 150mm
室内長 1605mm
室内幅 1345mm
室内高 1065mm
車両重量 935kg
乗車定員 5名
最高速度 180km/h
登坂能力 tanθ0.67
最小回転半径 4.7m
エンジン型 2T-GR型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 1588cc
圧縮比 8.8:1
最高出力 110ps/6000rpm
最大トルク 14.0kg-m/4800rpm
変速比 1速 3.587/2速 2.022/3速 1.384/4速 1.000/5速 0.861/後退 3.484
最終減速比 4.300
燃料タンク容量 50L
ステアリング形式 リサーキュレーティングボール
サスペンション前/後 ストラット・コイル/リジッド・リーフ
ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ前後とも 175/70R13
発売当時価格 108.1万円

※「海王丸パーク」は、通常クルマの乗り入れはできません。今回は特別な許可をいただいて撮影しました。


初出:ノスタルジックヒーロー 2014年 12月号 Vol.166(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1975年式 トヨタ スプリンター クーペ 1600 トレノGT(全4記事)

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photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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