1台目のクルマとして約30万円で購入したのはセダンだった| 1967年式日野 コンテッサ1300クーペ Vol.2

伸びやかで格調高いトリネーゼ・スタイルは世界的なカーデザイナーであるG・ミケロッティによるデザイン。リアエンジン車特有の美しいプロポーションの中にゴージャスな雰囲気を醸し出す。

       
【 1967年式日野 コンテッサ1300クーペ Vol.2】

【1】から続く

 コンテッサ1300は、海外でも高い評価を得て、1965年に開催された第5回国際エレガンス・コンクールや翌1966年にベルギーで開催された国際自動車コンクール・デレガンス、1967年のミッシェル自動車エレガンス・コンクールなど、3年連続で名誉大賞を受賞。また、1966年のアメリカ・リバーサイドレースウェイでのタイムズミラーG Pで総合優勝。1967年のルソン島1周耐久ラリーで優勝するなど、デザインと走行性能の優秀性を実証している。

 ここで紹介するコンテッサ1300クーペのオーナーは、46年前に免許を取得。1台目のクルマとして中古のコンテッサ1300デラックスを約30万円で購入した。当時はクーペに憧れていたが、価格が高くて購入することができなかった。

 それから、いろんなクルマを乗り継ぎつつも、いつの日かまたコンテッサ1300に乗りたいという思いを抱き続け、5年前に縁あって極上コンディションのコンテッサ1300クーペを譲り受けることとなった。

1967年式日野 コンテッサ1300クーペ(PD300)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 4150mm
全幅 1530mm
全高 1340mm
ホイールベース 2280mm
トレッド前/後 1235/1225mm
最低地上高 170mm
車両重量 945kg
乗車定員 4名
最高速度 145km/h
登坂能力 tanθ0.43
最小回転半径 4.6m
エンジン型式 GR100型
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 1251cc
圧縮比 9.0:1
最高出力 65ps/5500rpm
最大トルク 10.0kg-m/3800rpm
変速機 前進4段・後退1段オールシンクロメッシュ
変速比 1速 3.70/2速 2.31/3速 1.40/4速 0.97/後退 3.09
最終減速比 4.11
燃料タンク容量 34L
ステアリング形式 ラック及びピニオン
サスペンション前/後 独立懸架ウイッシュボーン型/独立懸架スイング・アクスル
ブレーキ前/後 ベンディックス型ディスク/リーディング・トレーリング式
タイヤ前後とも 5.60-13-4PR
発売当時価格 85万3000円


グリルレスの個性的なフロントマスクなど【写真23枚】





アルミスポークを採用した純正ステアリング。インストルメントパネルは、本木模様の化粧板を使い、センターに時計、その右にワイパースイッチ、左にヒータースイッチを配置した。その下は高感度カーラジオと外気切り替えのスイッチとなる。助手席前にはアシストグリップも装備。





球形シフトノブの右下はチョークレバー。






2ドアクーペだが、4人がゆったりと乗車できる。フロントはシートベルト付きの豪華なバケットシート。セミリクライニング式で前後にスライドするため、ドライビングポジションを理想的な位置にセットできる。


【3】に続く


初出:ノスタルジックヒーロー 2014年 12月号 Vol.166(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1967年式日野 コンテッサ1300クーペ(全4記事)

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photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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