キュート! 自作コンバーチブルに惹かれた女性|1979年式 ホンダシビックワゴン Vol.2

1976年式シビックをコンバーチブルへと改造したトワイラさんのお気に入りの愛車。ベース車のファーストオーナーは近所の人だったが、「危なっかしくて自分の息子には運転させられない」と、ジャスティンさんに譲ってくれた。

       
アメリカ発!ニッポン旧車の楽しみ方 カナダ・スペシャル【1979年式 ホンダシビックワゴン Vol.2】

【1】から続く

 初代シビックの改造へ急速にはまり込んでいったジャスティンさんは、1台また1台と独自のシビックを造り出した。そのうちの1台、コンバーチブル仕様にひかれた女性がいた。それが奥さまのトワイラさんだった。

「私が主人と知り合ったころ、私もクルマは好きでしたが、フォルクスワーゲン一辺倒でした。ところがそこにシビックのコンバーチブルがあって、私はすっかり気に入ってしまって。もうずっと乗り回していたんです。そんな私の様子を見て、私たちが結婚することになったとき、主人はもう1台コンバーチブルを造ってくれました。それが今のシビックです」

 こうして結婚前から来るべき家族がシビック色に染まっていったのだった。トワイラさんはさらに説明を続けた。

「1台目のコンバーチブルは、実はフロントが傷んできていました。もう乗れなくなるねって主人と話していたときに、ふと思いついたんです。
『前の部分は切り捨てて、後ろをトレーラーに改造できないかな』って。そのアイデアは大正解。ご覧のようにすっかり可愛く仕上がって。まだフォルクスワーゲンも好きですが、乗っているのはいつもこのシビックです」

 ユニークなルックスのコンバーチブルは、こうして誕生したのだった。


1976年式シビックをコンバーチブルへと改造したトワイラさんのお気に入りの愛車のフロントビューなど【写真20枚】






トワイラさん自身もエンジンスワップを手伝ったというD16Z6型エンジンは、わざわざニュージーランドから輸入したもの。ジャクソンレーシング製スーパーチャージャーを組み合わせ、シビックHFのトランスミッションを搭載した。制御にはホンデータ製S100を使用。





1973年式のダッシュボードとステアリングコラム、計器にはインテグラRSの純正品を使用した。センターコンソールには水温計、ブースト圧計、油圧計、油温計、電圧計が並ぶ。座席にはシビックSiのシートを流用。トランクに埋め込まれたオーディオシステムも、シビックワゴンに劣らない仕上がりだった。




特注品のソフトトップは、6点ロールケージがきちんと収まるようにキャビンをカバーする。普段はほとんど使っていない様子で、新品同様だった。トレーラーのトノカバーも特注品だ。


【3】【4】に続く


初出:ノスタルジックヒーロー 2014年 12月号 Vol.166(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1979年式 ホンダシビックワゴン(全4記事)

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text : AKIO SATO/佐藤昭夫 photo : ISAO YATSUI/谷井 功

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