ファントムZスポーツワゴンと名付けられた、ワゴンボディ|S30Zスポーツワゴン再現プロジェクト 後編  Vol.4

デザインや製作について助言をしながら今回のプロジェクトを見守ってきた松尾さん(中央)と、プロジェクトを推進した安宅さん(右)、そしてさまざまな面で協力を行ったダットサンフリーウェイの畑中さん。

       
【S30Zスポーツワゴン再現プロジェクト 後編 Vol.4】

米国日産がスポンサードをする全米最大級のZのイベント「Zカーコンベンション」にて、完成披露


前編へ 【3】から続く

 それが、約半世紀の時を経て、一人のZマニアにより、実車化プロジェクトとしてスタート。さまざまな困難に直面したが、今夏、ついに実車が完成。米国日産がスポンサードをする全米最大級のZのイベント「Zカーコンベンション」にて、完成披露された。

「幻」の存在であったことからファントムZスポーツワゴンと名付けられた、ワゴンボディのZ。ボディカバーを脱ぎ去り、その姿があらわになると、会場は、大きな歓声と惜しみない拍手のシャワーに包まれた。多くの観客が一目見ただけで、その美しいワゴンボディに魅せられ、ファクトリーメイドと見まがうほどの完成度の高さを感じ取ったからだろう。




モノコックに手を加えると剛性が保てなくなり、クルマとしての機能性が損なわれると判断し、オリジナルのピラー部を残している。そのため、このCピラーは二重構造のようになっているのだ。





ラゲージスペースは安宅さんのお手製部分が多い。ワゴン車特有の装備の一つ、ラゲージのフロアレールは、木材と鉄素材をメッキ加工して作り上げたもの。できるところは自分でやるという姿勢が、Zへの深い愛情と情熱を感じさせる。



印象的な美しいボディラインなど【写真43枚】


【5】【6】に続く


初出:ノスタルジックヒーロー 2014年10月号 Vol.165(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

S30Zスポーツワゴン再現プロジェクト 後編(6記事)

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text : NOSTALGIC HERO/編集部 photo : AKIO HIRANO/平野 陽、YOSHIHIKO MATSUO/松尾良彦、TSUGUYA JAY ATAKA/安宅二弥、NOSTALGIC HERO/編集部

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