「ワゴンを造りたいという、気持ちだけ持っていればいいんじゃないかな」ハートに再び火を付けたひと言|S30Zスポーツワゴン再現プロジェクト 前編  Vol.5

リアクオーターウインドーには、オリジナルと同じステンレスの窓枠が付く。

       
【S30Zスポーツワゴン再現プロジェクト 前編 Vol.5】

【4】から続く


「ワゴンを造りたいという、気持ちだけ持っていればいいんじゃないかな」

 このひと言が、安宅さんのハートに再び火を付けた。そして松尾さんは重圧を感じている安宅さんへの気遣いも忘れなかった。

「スケッチを忠実に再現することにこだわらず、安宅さんの思い通りに自由に考えてほしい。私は応援します」

 さて、このページにある写真を見ればお分かりのとおり、S30Zスポーツワゴン再現プロジェクトは、着実に進んでいる。次のシリーズでは、実車のお披露目のリポートをお届けする予定だ。



ボディからリアハッチに流れる面の整合性も問題ない。





安宅さんが信頼する板金職人ジョンさんの手によって、クオーターパネルが溶接された。ルーフからサイドのしぼりこみは、ジョンさんのアイデアを採用した。





安宅さんとジョンさんのアイデアを合わせて誕生したZスポーツワゴン。長く延びたルーフと小さなリアハッチを持つ、個性的なデザインが魅力的。リアガラスはワンオフのものが入る。ピカピカに磨かれたL28型エンジン(北米仕様280Zストック品)が搭載されればついに完成だ。本誌次号をどうぞお楽しみに。



SP/SR311フェアレディの後継車として、新型スポーツカーのデザイン検討が続いていた1966年頃に描かれたワゴンのイメージスケッチなど【写真44枚】


初出:ノスタルジックヒーロー 2014年8月号 Vol.164(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

S30Zスポーツワゴン再現プロジェクト 前編(5記事)

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text : NOSTALGIC HERO/編集部 photo : YOSHIHIKO MATSUO/松尾良彦 TSUGUYA JAY ATAKA/安宅二弥 MOTOR MAGAZINE LTD./モーターマガジン社 MASAYUKI INOUE/井上雅行(image sketch/matsuo Z wagon)

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