名付けて「Zファミリー」。デザイナーが思い描いたフェアレディZのさまざまなボディタイプ|S30Zスポーツワゴン再現プロジェクト 後編  Vol.1

純正ハッチを加工して作ったリアゲート。開閉機構も剛性感も純正然としている。

       
【S30Zスポーツワゴン再現プロジェクト 後編 Vol.1】

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 前後編に分け、スペシャルリポートをお届けしているS30Zスポーツワゴン再現プロジェクト。後編ではいよいよ完成、そしてその披露の場面へと進んでいく。

幻のZスポーツワゴン完成へ、Zカーコンベンションで発表披露へ!


 世界中のファンを魅了する日産のスポーツカー「フェアレディZ」の初代にあたる、S30Zが発表されたのは、1969年11月。

 ロングノーズ&ショートデッキの流麗なスタイルを持ったS30Zだが、実は、その陰に、オープンボディやタルガトップなど、日の目を見ることなく消えていった派生モデルが存在した。

 スポーツワゴンもまた、そんな派生モデルの1つだ。当時、S30Zデザイナーの松尾良彦さんは、クーペボディの他に多くのボディバリエーションをそろえ、「Zファミリー」を形成することを思い描いていたという。

 そして、それから半世紀近い時を経た今、松尾さんが描いたスケッチを元にした、「幻」のS30Zスポーツワゴンが動きだし、ついに実車が完成! 全米最大級のZイベント「Zカーコンベンション」で発表披露となった!! 




S30発表当時の、Zスポーツワゴンの検討デザイン



ワンオフガラスの製作自体難しいことだが、車両に合わせ微調整をしながら、装着していく工程は極めて困難な作業となった。


いわゆるシューティングブレイクといった趣を持つ、美しいスポーツワゴンのフォルムや、アメリカではレアな限定車用オプションの14インチをレストアし装着したホイールなど【写真43枚】


【2】【3】【4】【5】【6】に続く


初出:ノスタルジックヒーロー 2014年10月号 Vol.165(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


S30Zスポーツワゴン再現プロジェクト 後編(6記事)


関連記事:S30Zスポーツワゴン再現プロジェクト


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text : NOSTALGIC HERO/編集部 photo : AKIO HIRANO/平野 陽、YOSHIHIKO MATSUO/松尾良彦、TSUGUYA JAY ATAKA/安宅二弥、NOSTALGIC HERO/編集部

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