80-90年代 スポーツカー百花繚乱【4】世界が認めたオープンスポーツ|マツダ・ロードスター

高性能モデルが次々誕生した80-90年代を振り返る「スポーツカー百花繚乱(5回シリーズ)」。第4回はマツダ/ユーノス・ロードスター。

       
【3】から続く

 フェアレディZの刺客として1985年秋にマツダが放ったのがFC3Sと呼ばれるRX‐7だ。心臓は13B型ロータリーで、これにインタークーラーターボを組み合わせている。パワフルなだけでなく、意のままの走りを満喫できる冴えたフットワークも自慢だった。

 トヨタも黙ってはいない。1986年1月にソアラをモデルチェンジ。3Lの7M‐GTEU型DOHCターボは当時最強のパワーで、サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンだ。世界初の電子制御エアサスペンションも用意された。また、2LにはDOHCツインターボを採用し、日産や三菱陣営を脅かした。この高級なメカニズムは、そのまま70スープラへと移植されている。

 80年代後半からはパワー競争に拍車がかかった。そして1989年には国内最強パワーを実現。日産は6気筒DOHCツインターボ搭載のZ32フェアレディ300ZXとR32スカイラインGT‐Rを送り込んだ。どちらも最高出力280 psを発揮したが、ここで自動車メーカーの自主規制が実施された。

【4】世界が認めたオープンスポーツ

 バブル絶頂期に登場したロードスターは、60年代に流行したライトウエイトスポーツカーの再来。コンパクトなボディ、FRレイアウト、オープンという要素を組み合わせ、走りの楽しさを追求。手頃な価格もあり、世界的にヒットを記録した。なお、ロードスターが火付け役となり、後に国内外のメーカーからライトウエイトスポーツが多数登場したのは有名な話。



NA6CE EUNOS ROADSTER 








【4】世界が認めたオープンスポーツ ユーノス ロードスター NA6C など【写真18枚】



【5】に続く


初出:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


高性能モデルが次々誕生、スポーツカー百花繚乱(全5記事)


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text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明

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