80-90年代 スポーツカー百花繚乱【2】珠玉のユニットVTEC|ホンダ

高性能モデルが次々誕生した80-90年代を振り返る「スポーツカー百花繚乱(5回シリーズ)」。第2回はホンダ・VTECをピックアップ。

       
【1】から続く

 1980年代もRX‐7とフェアレディZが牽引車。両車ともターボチャージャーの助けを借り、大排気量化することなく高出力と分厚いトルクを手に入れた。SA22CサバンナRX‐7は、12A型2ローターにターボをドッキングし、暴力的な加速フィールを実現。フェアレディZも、2代目のS130が最後の最後にターボを装着し、異次元の走りを身につけた。

 そして次の世代では世界屈指の高性能を手に入れている。先に強烈なボディブローを放ったのはフェアレディZだ。1983年9月、ターボを搭載した3代目のZ31が登場。パワーユニットを一新し、電子制御で武装した新世代のVG系V型6気筒エンジンを搭載した。主役は3LのVG30ET型SOHCターボを積む300ZXだ。230ps/34.0kg‐mのスペックは日本車としては最高の数値だった。

 ちなみに80年代のパワー競争の引き金を引いたのはトヨタのプレミアムスペシャリティーカー、ソアラとセリカXX。フラッグシップの2800GTは5M‐GEU型と名づけられた直列6気筒DOHCエンジンを積み、痛快なパワーフィールと豪快な加速を披露。300ZXはDOHCのトヨタ勢を、最高出力だけでなく最大トルクでも圧倒したのである。

【2】珠玉のユニットVTEC

 ホンダの可変バルブタイミング・リフト機構VTEC。1本のカムシャフトに低速用と高速用のプロファイルを備え、それを切り替えることで低回転域のトルクと高回転域のパワーを両立する機構だ。2代目インテグラのB16A型エンジンに初搭載され、シビックやインテグラ、NSXなどでも採用。さまざまなバリエーションがあり、なかには実用エンジンへの搭載例もあるが、やはり「VTEC=スポーツエンジン」というイメージが強い。



EF8 CR-X









EK9 CIVIC TYPE R






【2】珠玉のユニットVTEC ホンダ CR-Xなど【写真18枚】

【3】【4】【5】に続く


初出:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

高性能モデルが次々誕生、スポーツカー百花繚乱(全5記事)

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text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明

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