部品取りのために購入したもう1台も|1983年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック1500 XG Vol.3

長年、峠やサーキットで腕を磨いて来た神沢隆広さん(写真左)。FR車ばかり乗り継いできており、意外にFF車に乗る機会には恵まれなかった。初めてのFF車ということで、やりたいことをすべて実現させたクルマだ。将来は、息子さん(写真右・中学3年生)に譲りたいと考えている。

       
【1983年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック1500 XG Vol.3】

まるで80年代にタイムスリップしたようなクルマ

Vol.【2】から続く

 ナンパはおろかネットを介してしか女の子と話もできない現在の男の子たち。そんな時代に80年代初頭の陸サーファー仕様のファミリアで乗ってやろうと思い立ったオーナーのオーナー。あれだけ走っていたクルマだが、実際に探してみると見つからない。赤いボディカラーにこだわらず、程度優先で探し出したのが、今回の撮影車両だ。

 当時自分がやりたかった仕様を目指し、モディファイ。当時の定番パーツを取り付けた。パーツだけではない。ステッカーやサーファーっぽい小物、カセットテープまで当時ものを集めるこだわりぶり。シートにかぶせたTシャツ、さらには撮影時に着ていたアロハシャツは、オーナーの神沢さんが陸サーファーしていた30年前のものだ。

 まるで80年代にタイムスリップしたようなクルマ。陸サーファーとそれを見ていた当時の若者なら、このクルマとともに80年代の思い出が甦ってくることだろう。

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 長年、峠やサーキットで腕を磨いて来たオーナー(写真左)。FR車ばかり乗り継いできており、意外にFF車に乗る機会には恵まれなかった。初めてのFF車ということで、やりたいことをすべて実現させたクルマだ。将来は、息子さん(写真右・現在中学3年生)に譲りたいと考えている。


ボーイズレーサー風にモディファイしてしまった部品取りのためのファミリアなど【写真22枚】




自宅横のスペースにアスファルトを敷いて、屋根付きのカーポートに。2台のファミリアの他にスープラ2.5リミテッドも所有する。




ヤシの木やネオンサインなどの小物と一緒に当時のカセットテープも設置。実はオーナーこだわりの角度があり、ダッシュボードの上に固定されている。



1983年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック1500 XG(BD1051)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 3955mm
全幅 1630mm
全高 1375mm
ホイールベース 2365mm
トレッド前/後 1390/1395mm
最低地上高 150mm
室内長 1705mm
室内幅 1310mm
室内高 1115mm
車両重量 825kg
エンジン型式 E5型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
総排気量 1490cc
ボア×ストローク 77.0×80.0mm
圧縮比 9.0:1
最高出力 85ps/5500rpm
最大トルク 12.3kg-m/3500rpm
変速比 1速 3.416/2速 1.842/3速 1.290/4速 0.918/5速 0.775/後退 3.214
最終減速比 3.850
燃料タンク容量 42L
ステアリング形式 ラック&ピニオン式
サスペンション前後とも ストラット式独立懸架
ブレーキ前/後 油圧式ディスク/油圧式ドラム(L&T)
タイヤ前後とも 175/70SR13
発売当時価格 108.4万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック1500 XG(全3記事)

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photo:MAKOTO INOUE/井上 誠

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