国道134号線を走るファミリアのルーフには決して降ろされることのないサーフボードが|1983年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック1500 XG Vol.2

波の上を滑走することのないサーフボードをトップルーフに設置して、湘南から軽井沢までナンパして回る。そして、トレンディードラマのセリフを口ずさむ。そんな青春のクルマなのだ。

       
【1983年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック1500 XG Vol.2】

湘南の海でサーフィンするのが一番のモテポイントだった当時

Vol.【1】から続く

 街中にBDファミリアがあふれ出したころ、70年代にはやった硬派がモテないってことにハタと気がついた若者は、リーゼントの髪を下ろし、茶色に染めて、ナンパの大切なアイテムであったクルマは、シャコタンのケンメリやジャパンから女の子に大人気の赤いハッチバックへと乗り換えたのだった。

 そして、 湘南の海でサーフィンするのが一番のモテポイントだった当時、江の島に向かう国道134号線を走るファミリアのルーフには決して降ろされることのないサーフボードが設置。もちろん彼らはサーフィンなんてやらない。湘南の海でナンパに失敗すると、女の子を求めて内陸へと向かい、最終的には軽井沢でサーフボードを載せたファミリアを見かけるようになったのだ。

後期ファミリアのカタログに合わせて購入したハワイのナンバープレートなど【写真21枚】


Vol.【3】に続く



陸サーファーの定番であったウッドのステアリングを装着。




波の上を滑走することのないサーフボードをトップルーフに設置して、湘南から軽井沢までナンパして回る。そして、トレンディードラマのセリフを口ずさむ。そんな青春のクルマなのだ。


1983年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック1500 XG(BD1051)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 3955mm
全幅 1630mm
全高 1375mm
ホイールベース 2365mm
トレッド前/後 1390/1395mm
最低地上高 150mm
室内長 1705mm
室内幅 1310mm
室内高 1115mm
車両重量 825kg
エンジン型式 E5型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
総排気量 1490cc
ボア×ストローク 77.0×80.0mm
圧縮比 9.0:1
最高出力 85ps/5500rpm
最大トルク 12.3kg-m/3500rpm
変速比 1速 3.416/2速 1.842/3速 1.290/4速 0.918/5速 0.775/後退 3.214
最終減速比 3.850
燃料タンク容量 42L
ステアリング形式 ラック&ピニオン式
サスペンション前後とも ストラット式独立懸架
ブレーキ前/後 油圧式ディスク/油圧式ドラム(L&T)
タイヤ前後とも 175/70SR13
発売当時価格 108.4万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック1500 XG(全3記事)

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photo:MAKOTO INOUE/井上 誠

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