「ピーキーなⅠ型を乗りこなしてみたい!」で選んだ1台|1990年式 トヨタ MR2 Gリミテッド Tバールーフ Vol.3

オーナーの庄司充さんは、以前R32スカイラインでジムカーナをやっていた。そこでSW20のクイックな走りに魅力を感じ、購入を決意。しかし、改良が進んだⅡ型以降ではなく「ピーキーなⅠ型を乗りこなしてみたい!」ということから、このI型を選んだそうだ。

       
【1990年式 トヨタ MR2 Gリミテッド Tバールーフ Vol.3】

10年という長いモデルライフを経て1999年に生産終了した

Vol.【2】から続く

 また、幾度となく繰り返されたマイナーチェンジもSW20の特徴といえよう。

 Ⅰ型と呼ばれる初期モデルは、初代からの流用部分が多く、エンジンのパワーアップと車両重量の増加に対応しきれず、ピーキーな性格を持っていた。1991年のマイナーチェンジではそういった欠点を補うべく、サスペンションのセッティング変更やブレーキの容量アップが図られた。そして、その後も改良は続き、計4回の大掛かりなマイナーチェンジを実施。最終的にはすべてにおいて手が入れられたといっても過言ではなく、エンジンはターボが245ps、自然吸気が200psまで高められた。

 このように年々熟成されていったSW20は、10年という長いモデルライフを経て1999年に生産終了。それと同時に、「MR2」の名にも終止符が打たれた。そして、その後トヨタミッドシップスポーツの血はオープンボディのMR‐Sへと受け継がれたが、SW20にこだわり続ける人は少なくない。 

独自の路線でSW20を楽しんでいます。/OWNER’S VOICE

 オーナーは、以前R32スカイラインでジムカーナをやっていた。そこでSW20のクイックな走りに魅力を感じ、購入を決意。しかし、改良が進んだⅡ型以降ではなく「ピーキーなⅠ型を乗りこなしてみたい!」ということから、このⅠ型を選んだそうだ。

 そんな愛車は、ほかのSW20とはちょっと違うテイストで仕上げられている。スポーツ系チューニングが多いSW20のなか、オーナーはあえて上級・高級志向のカスタムを楽しんでおり、インテリアはその方向性がもっとも表れている部分。ただし、いかにも「イジッてます」という雰囲気ではなく、純正風を保ちたいという。

 現在は本誌でもおなじみのサンブリッヂでメンテナンスをしており、代表の佐橋さんに全幅の信頼を寄せている。そして「Ⅰ型は少なくなってきましたが、できるだけ乗り続けたいです」とオーナーは思いを語ってくれた。


センターコンソールをドライバー側にオフセットしたコクピットなど【写真19枚】



フロントのトランクルームにはテンパータイヤが収納される。ボディ剛性アップを狙って装着したタワーバーはTRD製だ。





Gリミテッドのエンジンは自然吸気の3S-GE型。ステンレス製のエキゾーストマニホールドを採用し、排気の高効率化を実現。なおⅠ型の最高出力は165psだが、最終型のⅤ型では200 psまで高められた。




AW11よりも約50%容量をアップしたことで、ゴルフバッグ2つが入るスペースを確保したというリアトランクルーム。



1990年式 トヨタ MR2 Gリミテッド Tバールーフ(SW20)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4170×1695×1240
ホイールベース(mm)  2400
トレッド前/後(mm) 1470/1450
車両重量(kg)  1210
エンジン型式  3S-GE型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1998
ボア×ストローク(mm) 86.0×86.0
圧縮比 10.1:1
最高出力(ps/rpm) 165/6800
最大トルク(kg-m/rpm) 19.5/4800
変速比 1速 3.285/2速 1.960/3速 1.322/4速 1.028/5速 0.820/後退 3.153
最終減速比 4.176
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ前・後 195/60R14・205/60R14
発売当時価格 229.5万円



初出:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 トヨタ MR2 Gリミテッド Tバールーフ(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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