2000GTから20年目のフラッグシップGT|1991年式 トヨタ スープラ 2.5GT ツインターボ リミテッド エアロトップ Vol.1

セリカXXから受け継がれたリトラクタブルヘッドライトは、70スープラを象徴する部分。フロントリップスポイラーはドライブショップ・ラッキー製で、クリアのポジションレンズは輸出仕様。

       
【1991年式 トヨタ スープラ 2.5GT ツインターボ リミテッド エアロトップ Vol.1】

 国産車初の本格スポーツカーとして1967年に登場したトヨタ2000GT。その流麗なスタイリングやトヨタの技術の粋を結集したメカニズム、世界に通用する最高のパフォーマンスと、どれをとっても当時の国産車とは比べものにならない存在感やクオリティーを備えていた。そしてその血を受け継ぎ、「2000GTの再来」として世に送り出されたのが、1986年に登場した70スープラである。

 デビュー時のキャッチコピーは「TOYOTA 3000GT」。これからも、トヨタが70スープラに込めた熱い思いが伝わってくるはずだ。プラットフォームは先にデビューした20ソアラと共有であり、サスペンションはトヨタ2000GT以来の4輪ダブルウイッシュボーンを採用する。エンジンは当時国内最強の230psを誇る7M‐GTEU型のほか、こちらもクラス最強をうたう2Lの1G‐GTEU型を搭載し、フラッグシップスポーツに恥じない圧倒的なパフォーマンスを発揮。

280psを発揮する2.5L直6ツインターボの1JZ-GTEU型など【写真17枚】



本革シートはリミテッドに設定されるオプション装備で、運転席側は8ウェイの電動調整式。なお、運転席は程度の良いものが運よく入手できたので、一度交換しているという。




ハッチゲート上部に装着されているのは、オプションのバックバイザー。割れはもちろん、くすみもほとんどなく、抜群のコンディションを保持している。


【2】【3】に続く


1991年式 トヨタ スープラ 2.5GT ツインターボ リミテッド エアロトップ(JZA70)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4620×1745×1300
ホイールベース(mm)  2595
トレッド前/後(mm) 1490/1495
車両重量(kg)  1550
エンジン型式 1JZ-GTEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ
総排気量(cc) 2491
ボア×ストローク(mm) 86.0×71.5
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 280/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 37.0/4800
変速比 1速 3.251/2速 1.955/3速 1.310/4速 1.000/5速 0.753/後退 3.180
最終減速比 4.100
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 225/50R16(前後とも)
発売当時価格 368.7万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1991年式 トヨタ スープラ 2.5GT ツインターボ リミテッド エアロトップ(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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