パワーアップにふさわしいシャシーを! 新機能満載のFC|1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ Vol.2

クローズ/オープンのほか、ルーフレスのタルガにすることも可能なカブリオレ。ボディカラーはFDのサンバーストイエローにオールペン。

       
REカーとライバルたち

【1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ Vol.2】

Vol.【1】から続く

 SA。その偉大なる先人の後を受けて登場したFCは、スポーツカーにふさわしいパワーとフィーリングを徹底的に追求し登場した。

 一気にパワーアップしたエンジンに対応するため、その他の部分にも新たな機構が盛り込まれた。サスペンションはフロントこそオーソドックスなストラットだが、リアにはトーコントロール機構を備え、4WS感覚をもたらすマルチリンクを採用。さらに、フロントブレーキにはアルミ製の4ポットキャリパーを装着し、ステアリングもラック&ピニオン式に変更するなど、新世代の機構が満載。主要な要素を並べるだけでも、開発陣のFCへの情熱が伝わってくるだろう。


 ここで紹介するのは、RX‐7のプロショップであるトータルセブンが手掛けたカブリオレ。年式とともに劣化してきた部分をリフレッシュしつつ、安心して楽しめる仕様に仕上げられている。RX‐7のエキスパートが送る、最新のリメイクだ。

FC、そのタイトでドライバーをその気にさせてくれるコックピットなど【写真20枚】




ドアトリムもイエローに張り替え済み。ファブリックではなく合皮を採用しているので、質感も高い。





追加メーターはすべてデフィのアドバンスCRを装着。メータークラスター内に収められているのはブースト計で、インパネ上部に設置されている3つのメーターは、左から油圧、油温、水温。許容ピーク値にマーキングし、運転中でもひと目でわかるようにしている。

Vol.【3】、Vol.【4】に続く


1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ(FC3C)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4335×1690×1270
ホイールベース(mm) 2430
トレッド前/後(mm) 1450/1440
車両重量(kg) 1390
エンジン型式 13B型
エンジン種類 直列2ローターターボ
総排気量(cc) 654×2
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps/rpm) 205/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 27.5/3500
燃料タンク(ℓ) 70
変速比 1速 3.483/2速 2.015/3速 1.391/4速 1.000/5速 0.806/後退 3.288
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前 / 後 ストラット / マルチリンク
ブレーキ前後 ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 367.2万円



初出:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ(全4記事)


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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : AKIO HIRANO/平野 陽

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