ケンメリ「ふつう」のグレード。前期型の4気筒車専用フロントグリル|1973年式 日産 スカイライン 1800 スポーティGL Vol.2

4気筒エンジンを搭載したスカイラインの「ふつう」のグレード。

       
【1973年式 日産 スカイライン 1800 スポーティGL Vol.2】

フロントノーズの短いケンメリ

Vol.【1】から続く

 1973年10月に東京・晴海で開催された第20回東京モーターショーの日産ブースに、1台のスカイライン4ドアセダンが展示されていた。フロントノーズが短く、ボディカラーはシルバーメタリック。だが、左右のフロントドアには大きく55のゼッケンが書かれ、ホイールはZ432用のマグネシウム製を装着。少し上がった車高、フォグランプ、マッドフラップ、アンダーガード、4点式シートベルト、ロールバーなどのラリー装備が組み込まれた姿は、コンペティションモデルとしての可能性を、日産自らが示したものだった。

 今回の取材車両は、そんな当時のラリー仕様車を再現したものだ。ベースモデルは、G18型水冷直列4気筒SOHCエンジンを搭載している1800スポーティGL。過去、長野県岡谷市にある「スカイラインミュウジアム」にも一時期展示されていた個体なので、実車を見たことがある方もいるかもしれない。


スカイラインの「S」マークが輝く、前期型の4気筒車専用フロントグリルなど【写真24枚】



当時もののFRPボンネット。前後長の短い4気筒用に製作されたもので、こちらも貴重品だ。




バルクヘッドに付く型式プレート。PC110の型式を持つ。


Vol.【3】に続く

SPECIFICATIONS
1973年式 日産 スカイライン 1800 スポーティGL(PC110)[ベース車]
SPECIFICATIONS 諸元
全長 4250mm
全幅 1625mm
全高 1405mm
ホイールベース 2515mm
トレッド前/後 1350/1340mm
最低地上高 165mm
車両重量 1005kg
乗車定員 5名
最高速度 165km/h
登坂能力 tanθ0.48
最小回転半径 5.0m
エンジン型式 G18型
エンジン種類水冷直列 4気筒SOHC
総排気量 1815cc
ボア×ストローク 85×80mm
圧縮比 8.3:1
最高出力 105ps/5600rpm
最大トルク 15.3kg-m/3600rpm
変速機 前進4段・後退1段
変速比 1速 3.382/2速 2.013/3速 1.312/4速 1.000/後退 3.365
最終減速比 3.889
燃料タンク容量 55ℓ
ステアリング形式 リサーキュレーティングボール式/歯車比18.9
サスペンション前/後 ストラット式独立懸架/リーフスプリング
ブレーキ 前/後 ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 前後とも6.15-14-4PR
発売当時価格 79.7万円


初出:ノスタルジックヒーロー 2014年 10月号 Vol.165(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1973年式 日産 スカイライン 1800 スポーティGL(全3記事)


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photo : TAKASHI AKAMATSU/赤松 孝

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