ワインレッドとツートーン! 70年代のオシャレ・コクピット|1979年式 ダイハツ シャレードクーペXT Vol.2

ワインカラーで塗装された、インパネ上部のパネル。

       
ダイハツロマネスク

【1979年式 ダイハツ シャレードクーペXT Vol.2】

Vol.【1】から続く

 時代の追い風を受けて、シャレードは大ヒットした。発売当初は5ドアハッチバックのボディだけだったが、翌1978年9月には2ドアクーペ(厳密には3ドアハッチバック)を追加。リアクオーターパネルにある、丸い「マリンウインド」がアクセントとなっていた。毎年秋にフロントフェイスを中心にマイナーチェンジが施され、1983年1月に2代目シャレードにバトンタッチした。

 取材車両のオーナーは、6年ほど前、このシャレードクーペを国道沿いの中古車店が展示しているのを偶然見つけた。
「シャレードは独特のかたちをしているからね。私が20代の頃、近所の人が黄色のセダンに乗っていて、その時の印象が強く残っていました。なつかしく感じて、その中古車屋を訪ねました」

 近くで見てみると、クルマ全体の程度は良好。ひと目ぼれですぐにでも手に入れたくなったが、ここは冷静に対処。金額の提示を受け、しばらく考える時間を持つことにした。そうしたら1週間ほどして、中古車店のほうから「安くしておくから」と電話があり、後はとんとん拍子で話が進んだ。


その存在をアピールする、インテリア側から眺めるマリンウインドなど【写真14枚】



当時XTE、XT、XGの3グレードが用意され、取材車両はXT。メーターパネル右にはスピードメーター、左に燃料と水温のコンビメーターが組み合わされる。




ブラックで色彩が統一された内装に、シンプルなデザインのハイバックシートが組み合わされている。


Vol.【3】に続く


1979年式 ダイハツ シャレードクーペXT(E-G10)
SPECIFICATION 諸元s
全長 3530mm
全幅 1520mm
全高 1360mm
ホイールベース 2300mm
トレッド前/後 1300/1280mm
最低地上高 180mm
車両重量 650kg
乗車定員 5名
登坂能力 tanθ0.47
最小回転半径 4.7m
エンジン型式 CB31型
エンジン種類 水冷4サイクル直列3気筒SOHC
総排気量 993cc
ボア×ストローク 76×73mm
圧縮比 9.1:1
最高出力 60ps/5600rpm
最大トルク 8.2kg-m/3200rpm
変速機 前進4段フルシンクロ・後退1段
変速比 1速 3.666/2速 2.150/3速 1.464/4速 0.971/後退 3.529
最終減速比 4.277
燃料タンク容量 34ℓ
ステアリング形式 ラックアンドピニオン
サスペンション前/後 ストラット式コイルバネ/5リンク式コイルバネ
ブレーキ前/後 ブースター付ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ前後とも 155SR13
発売当時価格 76.4万円

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年 10月号 Vol.165(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1979年式 ダイハツ シャレードクーペXT(全3記事)


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photo : AKOTO INOUE/井上 誠

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