最初の挑戦者はフルワークス仕様に、S20型改2550cc!|ヴィンテージスピード・パワーチェック Vol.2|1971年式 スカイライン HT 2000 GT-R

2台のハコスカGT-Rのうち、最初にセッティングしながらパワーチェックをしていくS20型改2.5Lフルチューン車の仕様を紹介。

       
ヴィンテージスピード・パワーチェック  Vol.【2】

【1971年式 スカイライン HT 2000 GT-R】

 最初にチャレンジしたのは、本誌Vol.004の巻頭特集に登場した黒澤カラーのKPGC10。そのチューニング内容を紹介する。

Vol.【1】から続く

 フルワークスのオーバーフェンダーにレーシングジャケット、そして赤/白の黒澤カラーと、当時のワークスマシンを彷彿させる米島公夫さんのKPGC10。エンジンはそのルックスに見劣りしない内容で、アール・ファクトリーのφ85mm鍛造ピストンやフルカウンタークランク、H断面コンロッドなどを使った2.5Lフルチューン仕様。また、完全なサーキット仕様のため、足回りはアール・ファクトリーのオリジナル車高調、ブレーキはR32キャリパー+φ300mmローターと、すべてにおいて手が入れられている。迫力満点の本気仕様の1台だ。




キャブはウエーバーの48DCOE99/2を装着。セッティングが難しいといわれるウエーバーだが、相原さんのセッティングですこぶる快調。




エンジンはオリジナルの鍛造ピストンやH断面コンロッド、フルカウンタークランクを組み合わせたアール・ファクトリーの2.5Lキットだ。

タイヤのスリップを防ぐためにタイヤとローラーの間に塗布されたVHTのトラックバイトなど【写真13枚】

Vol.【3】、Vol.【4】、Vol.【5】へ続く


1971年式 スカイライン HT 2000 GT-R
SPECIFICATIONS 諸元
●エンジン:S20型改2550cc/ボアφ85mm×ストローク75mm/圧縮比11:1/ヘッド加工/300度カム(リフト10.0mm)/RB26型用バルブ/鍛造ピストン/H断面コンロッド/フルカウンタークランク/ギアトレインオイルポンプ(アルミ製)/ATIダンパープーリー
●吸排気系:ウエーバー48DCOE99/2/φ42.7mm等長タコ足/φ75mmステンレスマフラー(サイド出し)
●点火系:和光テクニカルCDI /NGK製レーシングプラグ
●冷却系:スギタラジエーター/2連電動ファン/純正オプションオイルクーラーラー
●駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ/71Cクロスミッション/R200+LSD(ファイナル4.6)



初出:Nostalgic SPEED 2015年07月 Vol.007 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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text:Rino Creative/リノクリエイティブ photo : TAKASHI AKAMATSU/赤松 孝

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