日本初の1.6Lターボを搭載したハイテク満載「スペースクーペ」|1982年式 三菱 コルディア-XP 1600 GTターボ Vol.1|駆け抜けるテンロク

コルディアにはXPとXGがあり、前者は小型グリル、後者は大型グリルで差別化。さらにXPはカープラザ系、XGはギャラン系と、販売会社も異なっていた。PIAAのフォグランプはオーナーが後付けしたもの。

       
【1982年式 三菱 コルディア-XP 1600 GTターボ Vol.1】

 ハチマル読者のなかにも三菱コルディアという名前を聞いて、ピンとこない方がいるかもしれない。このクルマは、ギャランΣ(シグマ)と「ランタボ」の愛称で親しまれたランサーEXの間を埋めるモデルとして開発され、兄弟車トレディアとともに1982年に登場。コルディアが2ドアクーペ、トレディアが4ドアセダンという成り立ちで、ランサーセレステの後継車種として鳴り物入りでデビューした。



 さて、コルディアが誕生した当時は70年代のオイルショックにより、世界的に小型で広い居住空間を持ち、経済的で高性能なクルマへのニーズが一段と高まった。80年代前半、三菱はこの相反する命題への回答として2つの戦略を積極的に進めている。ひとつがフルラインターボ、もうひとつがFF化だ。この戦略に沿って開発されたコルディアは、新世代のFF小型車として大きな期待が寄せられた。


前後を絞り込んだウェッジシェイプなど【写真6枚】




Vol.2、Vol.3に続く


1982年式 三菱 コルディア-XP 1600 GTターボ(A212A)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4275×1655×1320
ホイールベース(mm)  2445
トレッド前/後(mm) 1410/1375
車両重量(kg)  935
エンジン型式  G32B型
エンジン種類 直列4気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 1597
ボア×ストローク(mm) 76.9×86.0
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 115/5500
最大トルク(kg-m/rpm) 17.0/3000
変速比 1速 2.769/2速 1.550/3速 0.961/4速 0.724/後退 2.692
最終減速比 3.466
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/トレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 165SR13(前後とも)
発売当時価格 132.0万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年 8月号 Vol.022(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1982年式 三菱 コルディア-XP 1600 GTターボ(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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