ターボも4WDも付いてないけれど、スポーツ性能をより気軽に楽しめる1.6L DOHCのFFモデル|1987年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック GT Vol.2|駆け抜けるテンロク

1.6L DOHC+EGI自然吸気のB6型は可変吸気システムを搭載。回転数に応じて吸入空気量を最大限に増やすことで全域で扱いやすい特性に。

       
【1987年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック GT Vol.2】

Vol.1から続く

 その基本性能の高さを裏付けるのが、1985年10月にリリースされた1.6L DOHCターボ+フルタイム4WDの存在。インタークーラー付きB6型ターボは140ps/19.0kg‐mとクラス最強のスペックだ。このパワーを路面に余すところなく伝えるフルタイム4WDは日本初採用という、最先端のメカニズムを搭載したスポーティーモデルだ。このパワートレインの実力は、世界ラリー選手権に参戦し、優勝も果たしたマツダ323が証明。高い基本性能を持つからこそ、このハイスペックモデルが誕生し、そのスポーツ性能はファンの心をつかんだ。

「実用域の60km/hが真上にあるので見やすい」とオーナーが語るゼロ指針が水平のメーターパネルなど【写真9枚】



 しかし、これほどのスペックを必要としないファンがいることも事実。そのためにマツダが用意したのが、スポーツ性能をより気軽に楽しめる自然吸気版のB6型エンジンを搭載した1.6LDOHCのFFモデルだ(前期型はスポルト16、後期型はGT)。



Vol.3に続く

1987年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック GT(BFMP)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 3990×1645×1390
ホイールベース(mm) 2400
トレッド前/後(mm) 1390/1415
車両重量(kg) 1010
エンジン型式 B6型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1597
ボア×ストローク(mm) 78.0×83.6
圧縮比 9.4:1
最高出力(ps/rpm) 110/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 13.5/4500
変速比 1速2.800/2速1.540/3速1.000/
4速0.700/後退2.333
最終減速比 3.700
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ前 / 後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/60R14(前後とも)
発売当時価格 151.4万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年 8月号 Vol.022(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1987年式 マツダ ファミリア 3ドア ハッチバック GT (全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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