ショーモデルSV‐3とほぼ同じスタイリングで市販化|1988年式 トヨタ MR2 Gリミテッド スーパーチャージャー Vol.1|駆け抜けるテンロク

スーパーチャージャー車専用色のボディカラーであるブルーマイカ。

       
【1988年式 トヨタ MR2 Gリミテッド スーパーチャージャー Vol.1】

 1983年に開催された第25回東京モーターショーにおいて、トヨタから参考出品されたSV‐3。ミッドシップレイアウトとコンパクトでシャープなスタイリング、そして今すぐにでも市販化されそうな高いクオリティーに多くの人々が注目し、高い反響を集めたコンセプトカーだ。



 そして、東京モーターショーから約8カ月後の84年6月、SV‐3は「MR2」と名を変えてついに市販化。国産市販車初のミッドシップとしてリリースされたMR2は、Tバールーフやデジタルメーターなどの装備こそ見送られたものの、ショーモデルとほぼ同じスタイリングで世に送り出された。また、それまでのミッドシップ車といえば高価なスポーツカーばかりだったが、E80カローラ/スプリンター系のコンポーネントを流用することで、若者にも手が届く魅力的な価格帯に抑えられたのだ。

後期専用のハーフミラーとなるTバールーフなど【写真6枚】




Vol.2、Vol.3に続く

1988年式 トヨタ MR2 Gリミテッド スーパーチャージャー(AW11)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 3950×1665×1250
ホイールベース(mm) 2320
トレッド(mm) 1440(前後とも)
車両重量(kg)  1100
エンジン型式  4A-GZE型
エンジン種類 直列4気筒DOHCスーパーチャージャー
総排気量(cc) 1587
ボア×ストローク(mm) 81.0×77.0
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps/rpm) 145/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 19.0/4400
変速比 1速 3.230/2速 1.913/3速 1.258/4速 0.918/5速 0.731/後退 3.583
最終減速比 4.285
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/60R14(前後とも)
発売当時価格 228.9万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年 8月号 Vol.022(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1988年式 トヨタ MR2 Gリミテッド スーパーチャージャー (全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII/藤井元輔

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