岡山国際サーキット「2分18秒台でしたが、目標は……」|1975年式 日産 フェアレディZ Vol.3

ガラス類はすべて透明ガラス。リアガラスも熱線なし。バンパー下に見える穴の数からも、S30Zの後期型ということが分かる。

       
オトナのフェアレディZスタイル【1975年式 日産 フェアレディZ Vol.3】

Vol.【2】から続く

「兄が乗って2年後くらいに、『ローレルに負けた』といってL20型改2.6Lにチューンナップしたんです。私はそのまま乗っていたんですが、オイルが食うようになり、古泉さんに相談しました。そしたら、エンジンのチューニングをすすめられて、L28型改3L仕様を搭載することにしました。細かい仕様などは古泉さんにお任せしたんですが、完成して最初に乗ったとき、もう別世界でした」とオーナー。

兄が新車で購入したS30Z。50歳にしてL28型改3L仕様を搭載したエンジンルームなど【写真20枚】



 エンジンは、亀有製φ89mm鍛造ピストンと75度カムを基本に、コンロッドやクランクなどはノーマルをバランス取りして組み上げている。キャブや扱いやすいソレックス44PHHで、タコ足は当時のスポーツコーナーのステンレス製を装着し、マフラーは432デュアルという仕様だ。もちろん、エンジンだけではなく、OS技研のツインプレートクラッチやLSDも組み込まれている。ナラシが終わった後、岡山国際サーキットで走行も経験。

「2分18秒台でしたが、目標は5秒台」とコメント。次は足回りに車高調を組み込み、タイムアップを狙うそうだ。


1975年式 日産 フェアレディZ(S30)
SPECIFICATIONS 主要諸元
■エクステリア:純正リアスポイラー、透明リアガラス
■エンジン:L28型3.0L/亀有製φ89mm鍛造ピストン、75度カム/レース用スライド式カムスプロケット&レース用メタル、クランクバランス取り
■点火系:永井電子MDI
■吸排気系:ソレックス44PHH(ニスモ)/スポーツコーナーステンレスタコ足/432デュアルタイプステンレスマフラー
■駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ、LSD
■サスペンション:ビルシュタイン車高調&トヨシマH150
■インテリア:ダッツンコンペステアリング&バケットシート
■タイヤ:ブリヂストンポテンザRE11 (F)205/55R15 (R)225/50R15
■ホイール:RSワタナベ8スポーク 15×7.5J


初出:Nostalgic SPEED 2015年07月 Vol.007 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1975年式 日産 フェアレディZ(全3記事)

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photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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