オーナーはOSK日本歌劇団・元男役トップスターの大貴誠さんでした|1991年式 日産 フィガロ Vol.3|パイクカームーブメント

OSK日本歌劇団・元男役トップスターの大貴誠さんは、じつは大のクルマ好き。姉妹誌のノスタルジックヒーローをむさぼり読んでいた歌劇スターは、おそらくこの人しかいないだろう。そのノスヒロでは愛車のスバル360での旅日記を連載中。さて、そんな大貴さんのもう一台の愛車がこのフィガロで、このクルマの話をし始めたらもう止まらない。

       
【1991年式 日産 フィガロ Vol.3】

Vol.2から続く

パイクカーシリーズ最終章のフィガロ

 さて、フィガロを語るうえで外せないアイコンがもうひとつある。それがオープンボディ。もちろん、これも日常を優雅にというコンセプトを表現するために採用されたものだが、このボディを作り上げるために、ボディ各部には大幅な補強が施されている。また、ルーフ収納部はもちろんドアやサイドシルなどに両面防錆鋼板という特殊素材を使用。目に見えない部分にも相当なコストが掛けられているのだ。

 かくして生まれたフィガロは、限定2万台で発売。注目の販売方式は先着のBe‐1、期間受注のパオとも違う、抽選という形式を採用。女性を中心に応募が殺到し、倍率は20倍にも達したという話もある。

 パイクカーシリーズ最終章のフィガロもまた、従来のクルマ作りの枠を超えた新たな価値をもたらし、フィナーレを飾るにふさわしいモデルとなった。

話しだしたら止まらない、フィガロへの深い愛情/OWNER’S VOICE

 OSK日本歌劇団・元男役トップスターの大貴誠さんは、じつは大のクルマ好き。姉妹誌のノスタルジックヒーローをむさぼり読んでいた歌劇スターは、おそらくこの人しかいないだろう。そのノスヒロでは愛車のスバル360での旅日記を連載中。さて、そんな大貴さんのもう一台の愛車がこのフィガロで、このクルマの話をし始めたらもう止まらない。

「カタログを見て、なんて素敵なクルマなんだろうってひと目ぼれ。新車発売時には応募しましたよ。しかも、日産に電話までしちゃって。『フィガロが大好きなんです。だから買わせてください』って。でも抽選ですからもちろん無理で、落選しちゃいました」と熱〜くフィガロについて語る。「父が保険関係の仕事をしていたこともあって、そのツテで一番欲しかったラピスグレーの中古車が見つかったんですけど、そのクルマはいつの間にか父の営業成績のために取られちゃって、すり替えられたのがペールアクアだったんですよね」と父親との思い出とともに購入時の話をしてくれた。「ディテールにこだわって作ってくれているところが一番好き。この室内ならどんなに長距離でも飽きない」と話は尽きない。

赤ヘッド! フィガロに搭載されるマーチターボのMA10ET型エンジンなど【写真6枚】




1991年式 日産 フィガロ(FK10)
SPECIFICATIONS 主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 3740×1630×1365
ホイールベース(mm) 2300
トレッド前/後(mm) 1350/1335
車両重量(kg) 810
エンジン型式 MA10ET型
エンジン種類 直列4気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 987
ボア×ストローク(mm) 68.0×68.0
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps/rpm) 76/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 10.8/4400
変速比 1速2.826/2速1.542/3速1.000/後退2.364
最終減速比 3.737
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前 / 後 ストラット/4リンクコイル
ブレーキ前 / 後 ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 165/70R12
発売当時価格 187.0万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年 8月号 Vol.022(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)



1991年式 日産 フィガロ(全3記事)

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photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖 text : Rino Creative/リノクリエイティブ 

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