国産車なの? モンゴルの遊牧民のゲルを意味する車名「PAO」|1989年式 日産 パオ Vol.1|パイクカームーブメント

グリルは質感にこだわりたっぷりとした厚みで重厚感を演出。グリルやバンパーはメッキ処理ではなく、あえてシルバー塗装。簡単に補修ができるようにという配慮だ。

       
【1989年式 日産 パオ Vol.1】

非日常に連れて行ってくれる、シンプルだけどオシャレな相棒

 中国語の包(パオ)に由来し、モンゴルの遊牧民のゲルである「組み立て式家屋」を意味する車名を持つクルマ、それがパオ。そこには「非日常的な意外性をもった世界」という意味が込められている。その世界観を表現するためにこだわり抜いたディテールは今も新鮮で、ワクワクさせてくれる。

窓のセンターを支点に下部がカパッと開くリアクオーターウインドーなど【写真7枚】

 東京モーターショーでの反響の大きさとその可能性を肌で感じた日産は、Be‐1の市販を決定するだけでなく、ひそかに次なる一手に動き出していた。そう、Be‐1を継承するモデルの開発を早くもスタートしたのだ。とはいっても純粋な後継車種ではない。つまり、Be‐1のようなアプローチで開発するハイデザインなモデルであることだけに重点が置かれたのだ。



*記事初出時、タイトル及び本文に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

Vol.2、Vol.3に続く


1989年式 日産 パオ(PK10)
SPECIFICATIONS 主要諸元
カラー アクアグレー
車台番号 PK10-0054##
走行距離 6万2386km
日産 パオ(PK10)
全長×全幅×全高(mm) 3740×1570×1475
ホイールベース(mm) 2300
トレッド前/後(mm) 1365/1355
車両重量(kg) 750
エンジン型式 MA10S型
エンジン種類 直列4気筒SOHC
総排気量(cc) 987
ボア×ストローク(mm) 68.0×68.0
圧縮比 9.5:1
最高出力(ps/rpm) 52/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 7.6/3600
変速比 1速2.826/2速1.542/3速1.000/後退2.364
最終減速比 3.889
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前 / 後 ストラット/4リンクコイル
ブレーキ前 / 後 ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 155SR12
発売当時価格 144.0万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年 8月号 Vol.022(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1989年式 日産 パオ(全3記事)

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photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖 text : Rino Creative/リノクリエイティブ 

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