フルスクラッチでプラ板から作られたモデルカーも! 「思いがけず、楽しい博物館を見つけた」|氷見昭和館 Vol.2

プラモデルの部屋の展示。

       
【氷見昭和館 Vol.2】

Vol.1より続く

 「思いがけず、楽しい博物館を見つけた」というのが、氷見昭和館を訪ねた正直な感想だった。建物は決して大きくないが、館内には濃密な昭和の景色が展開していた。子供の頃に見たあんな場所やこんな場所。古い記憶にあった懐かしいお店の一角が、突然目の前に現れる衝撃。興味が先走って目が宙を泳ぎ、気持ちが高ぶる。そんな遊園地に来た時のようなわくわく感を、久しぶりに味わうことになった。

昭和の自動車コーナー(プラモデルの部屋)のすべてのプラモデルカーを作った浦田修さん、苦楽多さんなど【写真13枚】

 富山県氷見市は、能登半島の東側の付け根に位置する町。海の幸が豊富な富山湾に面する、普段はとても静かなところ。その地で地方公務員として定年まで勤め上げた苦楽多きみよしさんが、今から3年前の2011年4月29日の「昭和の日」に開館したのが、私設博物館の氷見昭和館だ。

 館内に展示されている昭和のお宝アイテムは、すべて苦楽多さんが長年にわたって収集したもので、その数1万点以上!  大はスバル360をはじめとする数台の国産旧車の実車から、小は文房具屋の店先に置かれている鉛筆まで、ご本人もちゃんと数えたことがない(笑)というほどの品数は、よくぞ集められたと感心するばかり。しかも展示の方法にも凝っていて、古家の解体現場などで譲ってもらったガラス戸や棚などを清掃してそのまま活用。時がたったヤレ感も作り物ではないため、すべてが違和感なく馴染んでいるのが居心地の良さにつながっている。

 週末ごとに、今も100人以上が来場するという氷見の人気観光スポットは、入場料が大人300円という良心的な設定。ぜひ一度、昭和の旧車に乗って訪ねていただきたい。




昭和の自動車コーナー(プラモデルの部屋)。1/32や1/24スケールの昭和のクルマのプラモデルの完成品が、約600台展示してある。





基本は市販キットを組んでいるが、ない車種についてはフルスクラッチでプラ板から作られたものもあるとか。





Nゲージを使ったジオラマ。気動車が走る風景は、昭和40年代の氷見駅前をイメージしたもの。





館内をぐるりと回った後にひと休みできる喫茶店コーナー。豆からひいたドリップコーヒーが300円など、飲み物を数種類用意。たまにおいしいケーキがあるそうだ。




MUSEUM Profile

(案内情報のみ令和3年4月現在。詳しくはホームページにてご確認ください)

氷見昭和館

〒935-0031 富山県氷見市柳田526-1
TEL0766-91-4000

●開館時間 9:00~6:00

●休館日 火曜、水曜、木曜(ただし、祝日・予約は開館)

●入館料 高校生以上600円、小・中学生400円、幼児無料(未歩行)



初出:ノスタルジックヒーロー 2014年8月号 Vol.164(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

氷見昭和館 (全2記事)

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