ネットオークションで手に入れた700kgに満たない軽量ボディ。車検で苦労しないクルマ造り|1968年式 日産 サニー クーペ Vol.3|日産A型エンジンの血統

昭和のクルマが好きで、ライトウエイトスポーツに憧れていたオーナー。

       
【1968年式 日産 サニー クーペ Vol.3】

Vol.2から続く

 A10型エンジンは圧縮比を9.0まで高め、排気系もデュアルにするなど、効率アップに努め、最高出力は60ps/6000rpmに、最大トルクも8.0kg‐m/4000rpmに引き上げられた。車重700kgに満たない軽量ボディだから、クロスレシオの4速MTを駆使することで、ゼロヨン加速は5名乗車で19.2秒をマーク。また、最高速度は140km/hに達した。

 クーペの投入は、サニー全体を活気づかせた。軽快な走りを武器に、ライバルのカローラ・スプリンターに一泡吹かせることができたのが、洒落者のサニー1000クーペである。

インテリアはオーナーの意欲作。1万rpmタコメーターに換装され油圧計が追加されるメーター類など【写真10枚】


OWNER’S VOICE:ライトウエイトスポーツに乗りたかった

 昭和のクルマが好きで、ライトウエイトスポーツに憧れていた信清和広さん。8年前にネットオークションでサニー1000クーペを入手。ボディはしっかりしていたが、エンジンやエキゾースト系、メーターなどの調子が悪かったので、一念発起して大改造に取りかかる。ミッションや4輪ディスクブレーキ、デフなどは自作で、何度も試作し、加工にも苦労したという。モットーは車検で苦労しないクルマ造りで、公認も取得済み。壊れない、安全なクルマを目指していたが、1基目のエンジンはボアを広げすぎて、慣らし運転中にエンジンブロー! 





1968年式 日産 サニー クーペ(KB10)
SPECIFICATIONS 主要諸元
全長 3770mm
全幅 1445mm
全高 1310mm
ホイールベース 2280mm
トレッド前/後 1190/1180mm
最低地上高 160mm
室内長 1550mm
室内幅 1250mm
室内高 1065mm
車両重量 675kg
乗車定員 5名
最高速度 140km/h
登坂能力sinθ 0.436
最小回転半径 4.0m
エンジン型式 A10型
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 988cc
ボア×ストローク 73.0×59.0mm
圧縮比 9.0:1
最高出力 60ps/6000rpm
最大トルク 8.2kg-m/4000rpm
変速比 1速 3.757/2速 2.169/3速 1.404/4速 1.000/後退 3.640
最終減速比 4.111
燃料タンク容量3 6L
ステアリング形式 ボール循環式(ギア比15.1)
サスペンション前/後 独立懸架(ウイッシュボーンボールジョイント式)/半浮動式バンジョー型
ブレーキ前/後 ツーリーディング式/リーティングトレーリング式
タイヤ前後とも 5.50-12-4PR
発売当時価格 50万円



初出:ノスタルジックヒーロー 2014年8月号 Vol.164(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1968年式 日産 サニー クーペ (全3記事)

関連記事:サニー

関連記事:日産A型エンジンの血統

text:HIDEAKI KATAOKA/片岡英明 photo:TAKASHI AKAMATSU/赤松 孝

RECOMMENDED

RELATED

RANKING