「びっくりするほど速かった」78.7万円。5月生まれのロータリーロケット|1970年式 マツダ カペラ ロータリー スーパーDX Vol.3|セダンの神髄

最大出力120ps/6500rpm、最大トルク16.0kg‐m/3500rpmとなり、当時の2Lクラスレベルの動力性能を発揮した。

       
【1970年式 マツダ カペラ ロータリー スーパーDX Vol.3】

 このカペラのオーナーである星野仙治さんは、コスモスポーツをはじめとするロータリーエンジンの世界で有名な「ガレージスターフィールド」の代表。そんな星野さんが若い頃乗っていた「びっくりするほど速かった」というカペラロータリー。約12年前に手に入れ、自身が持つロータリーに対するノウハウをつぎ込みレストアして仕上げたクルマだ。

 エンジンは完全にダメになっていたため、ルーチェに搭載されていた12A型へと換装。オイルクーラーの容量をアップし、ウエーバーのφ48mmを装着。足回りやマフラー、ホイールなどを自分好みに変更し、最後は純正のライトブルーメタリックにオールペイントして仕上げたクルマだ。ノスタルジック2デイズにも出展されたため、目にした方も多いことだろう。

 ファミリーカー然としたフォルムながら、ロータリー独特の排気音と加速が味わえる希有なクルマであるカペラ。コスモスポーツが並ぶガレージスターフィールドの店頭でも、異彩を放つ1台だ。

同じスペース内にレシプロエンジンを搭載可能にするため、ロータリーエンジン車両にしては余裕のある広さのエンジンルームなど【写真7枚】



ショールームの中に展示されている、マツダ767Bの前でポーズを取るガレージスターフィールド代表の星野さん。

1970年式 マツダ カペラ ロータリー スーパーDX(S122A)
SPECIFICATIONS 主要諸元
全長 4210mm
全幅 1580mm
全高 1420mm
ホイールベース 2470mm
トレッド前/後 1285/1280mm
最低地上高 160mm
室内長 1745mm
室内幅 1320mm
室内高 1150mm
車両重量 965kg
乗車定員 5名
最高速度 185km/h
登坂能力 35°22’
最小回転半径 4.7m
エンジン型式 12A型
エンジン種類 2ローターロータリー
総排気量 573×2cc
圧縮比 9.4:1
最高出力 120ps/6500rpm
最大トルク 16.0kg-m/3500rpm
燃料タンク容量 65L
ステアリング形式 ボールナット式
サスペンション前/後 ストラット式コイルばね/4リンク式コイルばね
ブレーキ前/後 ディスク/リーディング&トレーリング
タイヤ前後とも 6.15S13-4PR
発売当時価格 78.7万円


初出:ノスタルジックヒーロー 2014年8月号 Vol.164(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1970年式 マツダ カペラ ロータリー スーパーDX (全3記事)

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photo : RYOTA SATO/佐藤亮太

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