2シーターの車台番号はS30‐140001から|1976年式 日産 フェアレディ Z-L  Vol.3|フェアレディZの気概

エクステリアは後期型でもほとんど変わっていない。後期型の特徴は、バンパー下のエアアウトレットが6カ所設けられていて、シリーズ中最も多い。ボディカラーにホワイトとグリーンメタリックが加わり全6色となる。ブラックアウトされたフェンダーミラーは従来品だが、1976年7月以降の最終型はタルボ型のミラーに変わる。

       
【1976年式 日産 フェアレディ Z-L Vol.3】

Vol.2から続く

 L20E型水冷直列6気筒エンジンは、圧縮比が8.6で、最高出力は130 ps/6000rpm、最大トルクは17.0kg‐m/4400rpmと発表された。指定ガソリンは無鉛レギュラーガソリンだけの設定だ。ファイナルドライブは信頼性の高いR180型を受け継いだが、ギア比を変更している。Z‐L5速MT車の最高速度は、従来モデルと同じ190km/hだ。

 排ガス浄化システムを採用したことによって車両重量は50kg増加した。そこでサスペンション(コイルスプリング)のバネレートを変更している。

 昭和50年排ガス対策車の型式は、2シーターのフェアレディZがA‐S30、2by2はA‐GS30だ。A‐S30の車台番号はS30‐140001から、A‐GS30の車台番号はGS30‐030003からとなっている。

電子制御燃料噴射装置を装備したL20E型水冷直列6気筒エンジンなど【写真10枚】


1976年式 日産 フェアレディ Z-L(A-S30)
SPECIFICATIONS 主要諸元
全長 4115mm
全幅 1630mm
全高 1295mm
ホイールベース 2305mm
トレッド前/後 1355/1345mm
最低地上高 150mm
室内長 820mm
室内幅 1390mm
室内高 1075mm
車両重量 1115kg
乗車定員 2名
最高速度 190km/h
登坂能力tanθ 0.46
最小回転半径 4.8m
エンジン型式 L20型
エンジン種類水冷直列 6気筒SOHC
総排気量 1998cc
ボア×ストローク 78.0×69.7mm
圧縮比 8.6:1
最高出力 130ps/6000rpm
最大トルク 17.0kg-m/4400rpm
変速比 1速 3.321/2速 2.077/3速 1.308/4速 1.000/5速 0.864/後退 3.382
最終減速比 4.111
燃料タンク容量 65L
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション 前後とも独立懸架ストラット・コイル
ブレーキ 前/後ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 前後とも6.45H14-4PR
発売当時価格 152.6万円


初出:ノスタルジックヒーロー 2014年10月号 Vol.165(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1976年式 日産 フェアレディ Z-L(全3記事)

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photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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