ヨタハチとホンダS、双方を持っているオーナーの印象は?|1969年式 トヨタ スポーツ800 Vol.1|痛快スポーツモデル

軽く小ぶりなボディは間違いなく「人車一体」の感覚と直結している。

       
【1969年式 トヨタ スポーツ800 Vol.1】

 クルマにとって軽量コンパクトは、何にも勝る利点だといえる。たとえ排気量が小さく、あまりパワーのないエンジンが載っていたとしても、クルマを操る楽しさを味わわせてくれるという意味では、軽く小ぶりなボディは間違いなく「人車一体」の感覚と直結している。数ある国産旧車の中で、常に人気上位に位置しているトヨタスポーツ800は、ニッポンのライトウエイトスポーツモデルの代表として、今なお輝き続けている。

透明からアンバーに変更された左右のフェンダー上にあるターンシグナルのレンズなど【写真6枚】



永遠(?)のライバル、ホンダSとヨタハチ

 ほぼ同年代に市販されていたライトウエイトスポーツモデルということで、ホンダS500/600/800とトヨタスポーツ800は、ずっとライバル関係を保ってきた。ホンダSはクーペボディが存在するものの、基本はオープンモデルのスポーツカーで、ヨタハチはルーフが脱着可能なクローズドボディのスポーツカー。エンジンの機構もまったく異なるが、当時のクルマ好きたちは、どちらかに肩入れしていた。取材車のオーナーは両モデルを所有。「運転した印象としては、ホンダSはまさにオートバイの4輪版。ヨタハチはトヨタが造ったということで、ちゃんとした乗用車になっていますね」とのことだった。

Vol.2、Vol.3、Vol.4に続く


初出:ノスタルジックヒーロー 2014年7月号 Vol.163(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式 トヨタ スポーツ800(全4記事)

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photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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