フルオリジナルでニッサンマチック搭載の車体に1台目のエンジンと5MTを換装 |1974年式 日産 スカイライン 2000 GT Vol.2|旧車を愛する女性オーナー

「ピッカピカになったヨンメリのエンジンルームを見てくださ〜い!」

       
【1974年式 日産 スカイライン 2000 GT Vol.2】

Vol.1より続く

 話は少しさかのぼる。実は1台目のスカイラインだったホワイトの1976年式2000GTX‐Eは、2年ほど乗った時に不運な事故に遭い、車体に大きなダメージを負ってしまった。

「ちょうど上の子供が2歳で、下の子がおなかの中にいる時。クルマのない生活は考えられませんでした。それで愛着のあるヨンメリにもう一度どうしても乗りたくて、最初のクルマの時と同じように、2台目もフジツボさんから購入しました」

 その時、福岡県篠栗町にある旧車専門店、藤壺自動車工業には、フルオリジナルでニッサンマチック(AT)搭載の程度良好の在庫車があり、その車体に1台目のエンジンと5速MTを換装することで決定。作業などもすべて依頼して購入することになった。それが現在のシルバー2000GTだ。

 スカイラインはご主人の正志さんも運転する。休日には家族揃って食事や買い物に出かけることもあるそうだ。ちなみにエンジンはL28型改3L仕様に、ソレックス3連キャブを組み合わせてチューニングされている。エンジンの扱いづらさなどが気にならないか少し心配になったが、最初に乗った時からほぼこの仕様だったため「慣れてしまったから問題ありません」と、何とも頼もしい言葉が返ってきた。

 2013年秋には、エンジンルーム内のレストアを福岡市にあるレーシングサービスアオヤギに依頼。隅から隅までピカピカになったエンジンルームを見て、ご満悦の坂口さんだった。

RSワタナベの15インチホイールに、195/55R15のタイヤを装着した足回りなど【写真5枚】





初出:ノスタルジックヒーロー 2014年2月号 Vol.161(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1974年式 日産 スカイライン 2000 GT

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photo : KIYOSHI NISHINO/西野キヨシ

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