マツダ・ファミリア、スバル・ジャスティ、VWゴルフ、プジョー・205、ランチア・デルタ|オーバースペックエンジンを詰め込んだ、とびきり元気なホットハッチたち|80-90年代を駆け抜けたホットハッチ Vol.2|カッ飛びホットハッチ

1980年代、数多くのホットハッチが生まれた。後編では、ファミリア、ジャスティ、そして欧州車からゴルフ、205,デルタを紹介する。

       
【80-90年代を駆け抜けたホットハッチ Vol.2】

Vol.1より続く

 無論、クルマ好きにとってこれは大歓迎。オーバースペックとも言えるエンジンを詰め込んだ、とびきり元気なホットハッチたちが数多く生まれ、ここでも性能競争が激化。さらに、海の向こうからも強力マシンがやってきて、ホットハッチは百花繚乱。ターボのハイパワーや加速感に熱狂し、自然吸気のシャープなレスポンスに酔いしれる。世の若者たちは刺激的なホットハッチの走りに胸を躍らせたものだった。

1980年にデビューした5代目ファミリアなど【写真6枚】

 実際、夜な夜な峠道に繰り出して、格上モデルに果敢にも挑戦状を叩き付ける。そして、実力を遺憾なく発揮して勝利、はたまた撃沈……そんな若かりし頃の思い出を胸に秘める40代、50代のオトーさんも多いだろう。
 こうして今、振り返ってみると、新技術と刺激的なクルマが次々に生まれた80年代は、まるでお祭り騒ぎ。楽しい時代だったな……としみじみ思う。

Vol.2に続く

BD FAMILIA SPORT EUROPE

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1980年にデビューした5代目マツダ・ファミリア。そのホットモデルは1983年に追加された1.5Lターボエンジンを搭載。しかし、それをよりスポーティーに仕立てたモデルが存在する。それが、ファミリア誕生20周年を記念したスポーツヨーロッパ。ピレリとレカロを装備する粋なヤツだ。


KA8 JUSTI 1200 RT

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軽自動車のスバル・レックスをベースにボディを拡大したスバル・ジャスティ。1984年のデビュー当初は1Lのみ。ホットモデルは1985年に追加された1.2Lで、「火の玉ボーイ」のキャッチコピーがインパクトを与えた。総合格闘家・五味隆典さんよりも先に火の玉ボーイを名乗っていたとは……。


Volkswagen GOLF GTI

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ドイツ代表のホットハッチといえば、やはりVWゴルフGTI。初代GTIは1976年に限定5000台で登場し、瞬く間に完売。ホットハッチというジャンルを築き上げた名車だ。日本での販売は84年デビューの2代目GTIからスタート。以来、6代目の現在まで、ここ日本でもホットハッチのベンチマークとして人気を博す。


PEUGEOT 205 GTI

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イメージリーダーとしてプジョー・205の日本導入時(86年)からラインナップ。当初は1.6L+5速MT・左ハンドルのみだったが、1988年に排気量を1.9Lにアップするとともに右ハンドルも導入。バブル景気に後押しされ、フランス車党はもちろん、アンチゴルフ派などにも支持されて大ヒット。もちろん実力は折り紙付き。


LANCIA DELTA HF INTEGRALE

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1987年のWRCでデビューウイン。そして、そのままワールドチャンピオンも獲得する偉業を成し遂げたランチア・デルタ。2Lインタークーラーターボに4WDという、まさにラリーを戦うために生まれたクルマ。その後もWRCで無敵の強さを誇り、伝説となった。ホットハッチというにはやや大きいが、このクルマの影響は大きかった。


初出:ハチマルヒーロー 2013年5月号 Vol.021(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

80-90年代を駆け抜けたホットハッチ(全2記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ

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