イタリア一流ブランドのパーツが装着されただけではなかったスポーティモデル|1993年式 ダイハツ シャレード デ・トマソ Vol.2|カッ飛びホットハッチ

デ・トマソのロゴとエンブレムが配されるリアパネル。

       
【1993年式 ダイハツ シャレード デ・トマソ Vol.2】

 そしてこの2社のコラボレーションで生まれたのが、あの〝デ・トマソ・ターボ〟だ。2代目G11シャレード・ターボをベースに、ピレリやモモ、カンパニョーロといったイタリア一流ブランドのパーツをぜいたくに投入したほか、ボディにエアロチューニングが施された。このコラボは3代目G100シャレードでも続き、残念ながら市販はされなかったが、1987年の東京モーターショーで披露されている。

 市販車としてデ・トマソが手がけた2度目のシャレードが、このG201。一流ブランドのパーツや専用エアロを取り入れたのは同じ手法だが、今回はエンジンや足回りも変更。1.6L4気筒16バルブのHD‐EG型は、ほかのモデルには搭載されていないため、デ・トマソ専用ユニットと言える。

 また、サスペンションはフロントにロアパフォーマンスフレームを採用するとともに、リアのロアアームをパイプ化して剛性をアップ。さらに、前後とも専用スプリングとスタビライザーで強化。平凡なコンパクトカーをデ・トマソの魔法で、本格ホットハッチへ変貌させたのだ。

1シリンダーあたり吸気2/排気2の4バルブをクロスフローレイアウトのエンジンなど【写真5枚】





Vol.3に続く

1993年式 ダイハツ シャレード デ・トマソ(G201)
全長×全幅×全高(mm) 3760×1650×1420
ホイールベース(mm) 2395
トレッド前/後(mm) 1385/1390
車両重量(kg) 900
エンジン型式 HD-EG型
エンジン種類 直列4気筒SOHC
総排気量(cc) 1589
ボア×ストローク(mm) 76.0× 87.6
圧縮比 9.5:1
最高出力(ps/rpm) 125/6300
最大トルク(kg-m/rpm) 14.7/4000
変速比 1速 3.090/2速 1.750/3速 1.250/4速 0.916/5速 0.750/後退 3.142
最終減速比 4.266
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ前 / 後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/60R14(前後とも)
発売当時価格 129.8万円

初出:ハチマルヒーロー 2013年5月号 Vol.021(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1993年式 ダイハツ シャレード デ・トマソ(全3記事)

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photo : ISAO YATSUI/谷井 功 text : Rino Creative/リノクリエイティブ

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