炎天下の駐車を避ける、雨天時はできるだけ乗らない「強烈なDOHCターボのパワーにひかれて。今後は部品の供給が心配」|1988年式 三菱 ミラージュ サイボーグ DOHC 16V-T Vol.3|カッ飛びホットハッチ

プラグカバーはギャランAMG用を流用。エンジンルームのワンポイントとして、オーナーが遊び心で流用したものだ。

       
【1988年式 三菱 ミラージュ サイボーグ DOHC 16V-T Vol.3】

Vol.2より続く

 このようなハイパワーエンジンを搭載したサイボーグは、継続して開催されたミラージュカップのほか、ジムカーナやラリー、ダートトライアルと、カテゴリーを問わずモータースポーツで活躍。競技ベース車両として装備を簡素化したサイボーグRSも設定されていたほど、モータースポーツユーザーには身近な存在だった。

シンプルながら機能性を追求したアドバンス・コクピットなど【写真9枚】

 2012年に復活を果たした現行モデルでエコカーのイメージが定着しつつあるミラージュだが、80~90年代にかけては若者たちが熱狂するほどのスポーティーなイメージを誇っていた。今でも、そんな“ホット”なミラージュの復活を願う人は多いことだろう。

ライバルを一蹴する、圧倒的なパワーにひかれた。


OWNER’S VOICE/MMCガンバさん

「レビン/トレノやシビックなども検討したが、ありふれた車種ということと、強烈なDOHCターボのパワーにひかれてサイボーグを選んだ」というオーナーのMMCガンバさん。

 愛車のサイボーグは、エアコン、オーディオ、パワーウインドー、リモコンドアミラーなどがレスオプションになった、“RSのような”販売店の特別仕様車。新車で購入後、24年3カ月をともに過ごしているという。

 オーナーと苦楽をともにしたサイボーグだが、これまで大きなトラブルはゼロ。しかし、「今後は部品の供給が心配」と、ハチマル車オーナー共通の悩みがあることも明かしてくれた。そして、「今のところ致命的な故障はないので、一日でも長く現状を維持できるように頑張ります」とMMCガンバさんは話す。

 なお、維持するうえで気をつけていることは、炎天下の駐車を避ける、雨天時はできるだけ乗らない、洗車は自分で行う……など。基本的なことと思うなかれ、実際にそれらを実行することで、良いコンディションを維持することができるのだ。今後もサイボーグとともに、楽しいカーライフを過ごしていただきたい。


1988年式 三菱 ミラージュ サイボーグ DOHC 16V-T(C53A)
全長×全幅×全高(mm) 3950×1670×1380
ホイールベース(mm)  2385
トレッド(mm) 1430(前後とも)
車両重量(kg) 1000
エンジン型式 4G61型
エンジン種類 直列4気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 1595
ボア×ストローク(mm) 82.3×75.0
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps/rpm) 145/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 21.0/2500
変速比 1速 3.083/2速 1.833/3速 1.240/4速 0.896/5速 0.731/後退 3.166
最終減速比 4.322
ステアリング ラック&ピニオン式
サスペンション前/後 ストラット/3リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 195/60R14(前後とも)
発売当時価格 167.0万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年5月号 Vol.021(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1988年式 三菱 ミラージュ サイボーグ DOHC 16V-T(全3記事)

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photo : KEN SIRATANI/白谷 賢 text : Rino Creative/リノクリエイティブ

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