数台だけ存在する、櫻井眞一郎さんの「ひとつの回答」として作られたR31|1986年式 日産 スカイライン 2ドアクーペ オーテック S&Sバージョン ドリフトパッケージ Vol.1|THE限定車

櫻井さんが最後の責任者を務めたのが、R31スカイライン

       
【1986年式 日産 スカイライン 2ドアクーペ オーテック S&Sバージョン ドリフトパッケージ Vol.1】

 初代からスカイラインの開発に携わり、3代目から7代目まで開発責任者を務めた櫻井眞一郎さん。ハコスカやケンメリ、R30といった名車を世に送り出し、“スカイラインの父”として知られていることは、本誌読者ならご存じだろう。また、日産自動車退社後は、オーテックジャパンの初代社長に就任。1995年には自らS&Sエンジニアリングを設立し、クルマのチューニングやディーゼル車の浄化装置などを開発・販売してきた。

3次曲面エアロカーブドガラスのサイドウインドーなど【写真7枚】

 そんな櫻井さんが最後の責任者を務めたのが、1985年にデビューしたR31だ。しかし、開発終盤で病に倒れ、そのポジションを伊藤修令さん(後のR32の開発責任者)にバトンタッチ。結局、櫻井さんはR31の開発を全うすることができなかったのだ。

 だが、世の中に櫻井さんの「ひとつの回答」として作られたR31が、数台だけ存在する。それがオーテックジャパンS&S部門で製作された「S&Sバージョン・ドリフトパッケージ」である。



Vol.2、Vol.3に続く



SPECIFICATIONS 主要諸元
1986年式 日産 スカイライン 2ドアクーペ オーテック S&Sバージョン ドリフトパッケージ (HR31)
全長×全幅×全高(mm) 4660×1735×1365
ホイールベース(mm)  2615
トレッド前/後(mm)  1465/1455
車両重量(kg)  1490
エンジン型式  VG30DET型
エンジン種類 V型6気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 280/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 41.0/2800
変速比 1速2.784/2速1.544/3速1.000/
4速0.694/後退2.275
最終減速比 3.916
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前 / 後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前 / 後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 225/50R16(前後とも)
発売当時価格 300~350万円(ベース車両により異なる)


初出:ハチマルヒーロー 2013年5月号 Vol.021(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1986年式 日産 スカイライン 2ドアクーペ オーテック S&Sバージョン ドリフトパッケージ(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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