ダットサン14型ってどんなクルマだった? 人生踏み外したきっかけの1台など|ノスヒロ制作スタッフが選ぶ、裏国産旧車:2014 Vol.2

2014年、ノスヒロ制作スタッフが選んだ裏国産旧車とスタッフの印象深い所有車たちがこちら。

       
【ノスヒロ制作スタッフが選ぶ、裏国産旧車:2014 Vol.2】

ベストテン企画の裏ものとして定例化した本企画。

今回は、スタッフが選ぶ国産旧車というテーマで構成した。「裏」というタイトルをプレッシャーを感じながら選んだクルマとは!?  
さらに、プロフィール写真代わりに自分が所有したことのあるクルマを1台選んでもらった。本誌スタッフの趣味趣向を垣間見ることができるかも? 

ダットサン14型やマツダルーチェロータリークーペなど【写真8枚】


1935年式 ダットサン14型

武田公実/Hiromi Takeda

 2013年末「日産80周年記念ヘリテージカーパレード」で見かけ、一目で魅了されてしまった1台。1933年発売の英国フォード8HPに影響を受けたとされるが、さらに小さなサイズゆえの凝縮感か同時代のフランス高級車のような退廃美さえ感じられる。GMラサール調グリルの15型以降も良いのだが、筆者にはこちらが格段に魅力的に映る。第2次大戦前からこれだけのデザインを確立した故・富谷龍一さんの見識とセンスには、まさに脱帽。


【PROFILE & 印象深い所有車】某輸入車代理店広報から転身したライター。イタリア車と英国車を愛する一方、国産車では幼少期から日産党。印象深い所有車は56年式アルファロメオ・ジュリエッタ・スプリント。


1969年式 マツダルーチェロータリークーペ

平野 潔/Kiyoshi Hirano

 1969年、親父と行った東京モーターショーでルーチェを見たときの衝撃は忘れられない。外車好きのマセガキだった私が、はじめて日本車を「カッコいい! 」と思った瞬間だ。端正なマスク、三角窓もセンターピラーもない流麗なフォルム、黒のレザートップ、すべてが完璧。さすがベルトーネ(ジウジアーロ)デザイン!  ショーモデルのコンシールド・ヘッドライト仕様で市販されなかったのが残念だが、それでも十分に魅力的なクルマだ。


【PROFILE & 印象深い所有車】本誌デザイナー。初代アコードに始まり国産、外車など多くの所有歴あり。愛車SPL311を嫁がせるか思案中。印象深い所有車は78年式シトロエンGS1220パラス。


1977年式 三菱 ランサーセレステ1600GT

谷井 功/Isao Yatsui

 初恋のクルマ。高校生の頃、町で見かけるたびに見入っていたキレイなクルマだった。当時から人気がなかったおかげで中古市場でも安価で取引されていて、高校卒業後すぐに2年落ちの1400GLを購入。周りの友人はケンメリ派やセリカ派ばかりで、セレステ購入を考え直すように言われたが、上京した翌年には、念願の4G32ツインキャブを搭載した1600GTの5マイルバンパーを購入。撮影機材を満載して本誌の仕事でも使用した。


【PROFILE & 印象深い所有車】本誌カバー車両を撮影しているノスヒロメインカメラマン。クルマの撮影歴は34年。スタジオトルカ代表。印象深い所有車はパジェロ2000ターボキャンパストップ。


1970年式 日産ローレル1800デラックスB

石井成人/Naruhito Ishii

 今の子供は「クルマの絵」というと、2ボックスのミニバンの形を描くそうだが、僕らの時代は3ボックスのセダンが当たり前だった。子供が描くような単純にして明快な3ボックスセダンの形をそのまま具現化したようなスタイルでありながら、端正な美しさを備えたC30ローレル。物心ついた頃の我が家のマイカーが、この国産初のハイオーナーカーだった。黄金色に輝くそのエレガントなセダンに乗ることが誇らしく思えるほど大好きだった。



【PROFILE & 印象深い所有車】ノスタルジックヒーロー編集長。ピニンファリーナ(フィアット124)スパイダーに乗ったことがきっかけで人生踏み外し!?、自動車雑誌業界へ転職。
人生(観)を変えた1台。



Vol.3に続く

ダットサン14型やマツダルーチェロータリークーペなど【写真8枚】

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年4月号 Vol.162(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ノスヒロ制作スタッフが選ぶ、裏国産旧車:2014(全3記事)

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