チューンドロータリー定番のダウンドラフトのウエーバーにIMSA仕様のボディキット|1978年式 マツダ サバンナ RX-7 Vol.2|当時モノ&チューンにこだわる「ワークス魂の継承」

「13インチでどこまでタイムが出せるか」にこだる三宅さん。

       
【1978年式 マツダ サバンナ RX-7 Vol.2|ワークス魂の継承】

 78年1月に開催された「デイトナ24時間レース」には、3台のRX‐3が参戦し、1台はリタイア。残る2台は、クラス11位(総合29位)とクラス12位(総合30位)。これが翌年のRX‐7がレースに参戦する原動力となった。

 79年のデイトナ24時間レースでは、RX‐7が参戦。アメリカのIMSAシリーズのG4仕様の車両で、12A型ロータリーエンジンを搭載し、GTUクラスに参戦。予選から好調で、GTUクラス1位、2位。総合でも32位と34位につけた。迎えた決勝レースでも、RX‐7は順調にラップを重ね、GTUクラス1位と2位、総合でも5位と6位に入賞。この結果は、日本車初の快挙で、一躍アメリカのレースファンから注目を集める存在となった。

 デイトナ24時間レースで好成績を収めた実績は、国内のレースシーンにも影響を及ぼし、IMSA仕様のボディキットをまとったレースカーが数多く製作された。中でも、79年から開催された「富士スーパーシルエットシリーズ」にはRX‐3に続き、RX‐7も参戦。84年からの「JSS」では、IMSA仕様のRX‐7が多数参戦した。

チューンドロータリー定番のダウンドラフト、ウエーバー48IDA改φ51mmキャブなど【写真10枚】



1978年式 マツダ サバンナ RX-7(SA22C)主要諸元
●エクステリア:1979年仕様オーバーフェンダー/イムサスポイラー/フロントスポイラー/アクリル製ウインドー(フロント以外)/ERC製FRPボンネット/アンダーコートはく離
●エンジン:マツダスピード製RE13B型(ペリフェラルポート)
●吸気系:ウエーバー48IDA改φ51mm
●排気系:ERC製タコ足&マフラー
●点火系:SA22C後期用フルトラ
●冷却系:アルミラジエーター&オイルクーラー
●駆動系:APレーシング製ツインプレートクラッチ/マツダスピード製JSSレース用5速クロスミッション、LSD(ファイナル4.111)
●足回り:エナペタル製ビルシュタイン(ショートストローク加工ノーマル形状ショックアブソーバー)、トヨシマ製レース用スプリング
●ブレーキ:(F)Dスピード製G2メタルパッド、(R)三好自動車製ブレーキシュー
●ホイール:スピードスターマークⅢ(F)13×10J、(R)13×12J
●タイヤ:クムホV700(F)215/50R13、(R)235/45R13
●インテリア:大森製追加メーター(水温+油温ツインメーター、10000rpmタコメーター)、ナニワヤ製EZバケットシート

初出:Nostalgic SPEED 2015年07月 Vol.007 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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