フラッグシップのZ432に積まれていたのはプリンス直系のS20型|読者が選ぶ国産旧車人気ランキング2014 【3位】1971年式 日産 フェアレディZ432 Vol.2

フロント、リアともにストラット/コイルスプリングを組み合わせた4輪独立懸架である。

       
【1971年式 日産 フェアレディZ432 Vol.2】

2014 読者が選ぶ国産旧車人気ランキング 3位 日産 フェアレディZ

 フラッグシップのZ432に積まれているのは、プリンス直系のS20型直列6気筒DOHC16バルブ。

 S20型エンジンは、GT‐Rのものと基本的に同じだ。排気量は1989ccで、燃料供給は3基のソレックス40PHHキャブで行う。最高出力は160ps/7000rpm、最大トルクは18.0kg‐m/5600rpmだ。トランスミッションはポルシェシンクロの5速MTを組み合わせている。最高速度は210km/hだった。マフラーは縦2段のデュアルマフラーだ。

 サスペンションは、フロント、リアともにストラット/コイルスプリングを組み合わせた4輪独立懸架である。当時、リアにストラットのサスペンションを採用するクルマは珍しかった。4輪ストラットを採用したのは、操縦安定性と乗り心地を両立させるためだが、初の試みだったため、開発陣は苦労の連続だったようである。

ロングノーズに収まるS20型エンジンなど【写真7枚】




Vol.3に続く

1971年式 日産 フェアレディZ432(PS30) 主要諸元 Specifications
●販売期間 1969年10月~1978年7月

●全長 4115mm
●全幅 1630mm
●全高 1290mm
●ホイールベース 2305mm
●トレッド 前1355/後1345mm
●最低地上高 165mm
●室内長 835mm
●室内幅 1390mm
●室内高 1040mm
●車両重量 1140kg
●乗車定員 2名
●0→400m加速 15.8秒
●最高速度 210km/h
●登坂能力 sinθ0.462
●最小回転半径 4.8m
●エンジン型式 S20型
●エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
●総排気量 1989cc
●ボア×ストローク 82.0×62.8mm
●圧縮比 9.5:1
●最高出力 160ps/7000rpm
●最大トルク 18.0kg-m/5600rpm
●変速比 1速2.957/2速1.858/3速1.311/4速1.000/5速0.852後退2.922
●最終減速比 4.444
●燃料タンク容量 60L
●ステアリング形式 ラック&ピニオン式
●サスペンション 前後とも独立懸架ストラット式
●ブレーキ 前/後ディスク式/リーディングトレーディング式
●タイヤ 前後とも6.95H-14-4PR
●発売当時価格 185万円

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年4月号 Vol.162(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 日産 フェアレディZ432(全3記事)

2014 読者が選ぶ国産旧車人気ランキング

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photo : KAZUHISA MASUDA/益田和久

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