発売当時価格は75万円! 世界に誇る小型スポーツカーの真骨頂 ホンダS800M 1

       
1948年に本田宗一郎によって創業されたホンダ。当時は小さなメーカーでしかなかったが、58年に発表したスーパーカブによって躍進をとげ、2輪メーカーとしての地位を確立。

 59年には2輪の世界グランプリに挑戦し、その技術力の高さを知らしめた。

 ホンダが次に挑戦したのが、2輪メーカーから4輪メーカーへのステップアップだ。62年10月の第9回全日本自動車ショーにおいて、初の乗用車ホンダスポーツ360と500がセンセーショナルなデビューをとげた。

 排気量は小さいながらも、エンジンはグランプリマシンゆずりの精密な4気筒DOHCエンジンを搭載。翌63年末にホンダS500として発売され、高性能ながらバーゲンプライスのような低価格によって旋風を巻き起こした。

 その後、64年3月にはS600がデビュー。日本をはじめ海外のレースでもヨーロッパの強豪を破って1000ccクラスで優勝。4輪メーカーとしてのホンダの名を世界に広めることになったのだ。

 66年1月、さらに排気量をアップしたホンダS800がデビューし、エスハチの愛称で、若者をはじめ当時注目されはじめたモータースポーツの入門車として圧倒的な支持を集めた。

エンジン
S800M

ホイール

車台番号
エンジン

ノスタルジックヒーローvol.146 掲載

photo:Isao Yatsui/谷井 功

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