数々の栄光を歴史に刻み込んだSSS|読者が選ぶ国産旧車人気ランキング2014【8位】|1968年式 ダットサン ブルーバード1600 SSS Vol.1

フロントグリル同様、4ドアSSSのテールランプもデザインが4種類も存在。初期型はレンズ部分にメッキラインが入らない。最終型以外はウインカーレンズも赤となる。

       
【1968年式 ダットサン ブルーバード1600 SSS Vol.1】

読者が選ぶ国産旧車人気ランキング 2014 8位

 1960年代半ばの日本は、高度経済成長期や東京オリンピックを経て先進国の仲間入りをする。この頃になると一般家庭への乗用車の普及もいちじるしく際立ち、各メーカーも急成長するファミリーカーへ力を入れていた。その中で誕生した510ブルーバードは大きな衝撃を与え、日本車にとってエポックメイキングな一台となった。

 1967年に登場した510はまさに意欲作。特徴的なのはサスペンションとエンジンで、サスペンションは一部の上級車種にしかなかった前ストラット、後セミトレーリングアームの四輪独立懸架を採用し、たぐいまれな走行性能を発揮。また、エンジンではL型4気筒SOHCを新設計。従来のOHVに比べて高回転&高出力を果たしただけでなく、アルミ合金製シリンダーヘッドの採用などにより軽量化も達成した。

この個体のアラスカンホワイトのほか、ハワイアンブルーやメキシカンレッドなど、国名を使ったカラーが多いボディカラーなど【写真8枚】



Vol.2に続く

1968年式 ダットサン ブルーバード1600 SSS(P510)
●販売期間 1967年8月~1972年12月

●全長 4120mm
●全幅 1560mm
●全高 1400mm
●ホイールベース 2420mm
●トレッド前後とも 1280mm
●最低地上高 190mm
●車両重量 915kg
●乗車定員 5名
●最高速度 165km/h
●登坂能力tanθ 0.487
●最小回転半径 4.8m
●エンジン型式 L16型
●エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
●総排気量 1595cc
●ボア×ストローク 83.0×73.7mm
●圧縮比 9.5:1
●最高出力 100ps/6000rpm
●最大トルク 13.5kg-m/4000rpm
●変速比 1速3.657/2速2.177/3速1.419/4速1.000/後退3.638
●最終減速比 3.900
●燃料タンク容量 46L
●ステアリング形式 リサーキュレイティングボール式
●サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリング
●ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング
●タイヤ前後とも 5.60-13 4PR
●発売当時価格 75.5万円

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年4月号 Vol.162(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1968年式 ダットサン ブルーバード1600 SSS(全2記事)

2014 読者が選ぶ国産旧車人気ランキング

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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