フルレストアを施した箱入り娘はゴールドのフェイス。エンブレムなどもGTとはカラーリングが異なったGT-X|1975年式 日産 スカイライン 2000 GT-X Vol.1|ハコスカ、ケンメリへの憧憬

4代目は「ケン&メリーのスカイライン」、つまり彼と彼女のスカイラインという意味で、若者層を狙っていた。

       
【1975年式 日産 スカイライン 2000 GT-X Vol.1】

 1972年9月、3代目のC10スカイラインのフルモデルチェンジにより、C110スカイラインが誕生した。3代目には「愛のスカイライン」というキャッチコピーが使われていたが、4代目は「ケン&メリーのスカイライン」、つまり彼と彼女のスカイラインという意味で、若者層を狙っていた。当時のテレビCMでも、カップルが楽しそうに会話するシーンの合間にスカイラインが出てくるような演出で、まさに元祖デートカーといえる戦略だった。

 C110スカイラインのボディバリエーションは、ハードトップ、セダン、バン&ワゴンの3種類。ハードトップとセダンにはホイールベースを延長し、水冷直列6気筒SOHCのL20型エンジンを搭載する2000GT系が設定されていた。また4気筒エンジンには、G15型をボアアップしたG16型と先代から受け継いだG18型、1975年5月マイナーチェンジ後は、日産系のL16型とL18型が搭載されることになった。

歴代最高の販売台数を誇るC110スカイラインの復活した丸形4灯のテールランプなど【写真9枚】



Vol.2、Vol.3に続く

1975年式 日産 スカイライン 2000 GT-X(GC110)
SPECIFICATION 主要諸元
●全長 4460mm
●全幅 1625mm
●全高 1395mm
●ホイールベース 2610mm
●トレッド前/後 1350/1330mm
●最低地上高 170mm
●室内長 1790mm
●室内幅 1355mm
●室内高 1135mm
●車両重量 1140kg
●乗車定員 5名
●最高速度 180km/h
●登坂能力tanθ 0.46
●最小回転半径 5.2m
●エンジン型式 L20型
●エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
●総排気量 1998cc
●ボア×ストローク 78.0×69.7mm
●圧縮比 9.5:1
●最高出力 130ps/6000rpm
●最大トルク 17.5kg-m/4400rpm
●変速比 1速3.321/2速2.077/3速1.308/4速1.000/5速/0.864/後退3.382
●最終減速比 4.111
●燃料タンク容量 55L
●ステアリング形式 可変ギア比ボールナット式
●サスペンション前/後 ストラット式独立懸架/セミトレーリングアーム独立懸架
●ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング式
●タイヤ前後とも 6.45S14-4PR
●発売当時価格 117.3万円

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年2月号 Vol.161(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1975年式 日産 スカイライン 2000 GT-X (全3記事)

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photo: MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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