サターンAⅢエンジンを与えられたMR 三菱ギャランGTO MR 1

       
1970年11月1日にデビューしたギャランGTOは、それまでのコルト・ギャランより、さらにハイレベルなスペシャリティカー志向で、三菱のイメージリーダー的モデルとして開発された。

 スタイルの特徴としては、典型的なロングノーズ&ショートデッキで、サイドのシルエットはシャープに研ぎすまされたダイナウェッジライン、そしてリアは日本初となるファストバックにダックテール・デザインを採用。

 「ヒップアップクーペ」というキャッチコピーをはじめ、空力に優れたスピードシェイプをうたい、高性能ぶりをアピールした。また、GTOというネーミングは、「グランツーリスモ・オモロガーレ(伊)」の略で、GTカーとして認定されたクルマを意味している。

 GTOの発売当初は、SOHCヘッドの4G32型サターンエンジンを搭載するMⅠとMⅡのみだったが、約1カ月遅れで、GTOの頂点に立つフラッグシップモデルが追加された。それが、DOHCエンジンを搭載したMRだ。

 パワーユニットは、MIIに搭載されているSOHCエンジンをベースに、三菱の市販車としては初となるDOHCヘッドを搭載し、MRのために専用設計された4G32型サターンAIIIエンジンが用意された。

 排気量は1597㏄ながらロングストローク化によって可能になった理想的なMSタイプ燃焼室を持ち、キャブレターはソレックス40PHHを2連装し、125ps/6800rpm、14.5㎏‐m/5000rpmを発揮。低速から高速まで、粘り強さを持つフラットトルクを実現しており、高性能ユニットながら、あらゆる走行状況で扱いやすいという特性を誇っていた。

エンブレム
テールランプ
ホイール
ダクト

ノスタルジックヒーロー vol.146 掲載

photo:Ryota-Raw Shimizu/清水良太郎

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