ラリーのためだけに造られたスーパースポーツカー|1974年式 ランチア ストラトスHFストラダーレ Vol.3

まさに「男の仕事場」という表現が相応しいコックピット。上半身は閉所恐怖症の方には向かないタイトなものながら、下半身は当時「ヘルメットが置ける」とも形容されたドアポケットを持つなど、比較的余裕のあるデザインとされている。

【1974年式 ランチア ストラトスHFストラダーレ Vol.3

 自動車史初、ラリーのためだけに造られたスーパースポーツカー1970年代中盤の世界ラリー選手権(WRC)を席巻する一方、当時、折からのスーパーカーブームに沸いていたわが国では、子供たちのアイドルともなったランチア・ストラトス。

 しかしその実体は、ラリーの勝利だけのために造られたマシン。

国内屈指のストラトス

 今回の取材にご協力いただいたストラトスは、私見ながら恐らく日本国内でも最上級のコンディションとオリジナル性を誇る個体と思われる。

 オーナーは、このストラトスのほかにも珠玉のクラシック・スポーツを数多く所有するとともに、国内のヒストリックカーレースでは最強豪の1人と目される人物。そんな彼が20年近くにわたって手塩にかけてきたことから、グループ4風のモディファイが施されることの多いこのモデルでは、往々にして失われがちなオリジナルのマフラーやホイールを完全に残している。しかも、国内のラリーやヒルクライム・イベントでも今なお大活躍している素晴らしい1台なのである。




意外にも快適な座り心地のストラダーレのシートなど【写真5枚】

1974年式 ランチア ストラトスHFストラダーレ主要諸元
全長 3710mm
全幅 1750mm
全高 1115mm
ホイールベース 2180mm
トレッド 前1430/後1460mm
車両重量 980kg
エンジン種類 水冷V型6気筒DOHC
ボア×ストローク 92.5×60.0mm
総排気量 2418cc
圧縮比 9.0:1
最高出力 190ps/7000rpm
最大トルク 23.0kg-m/4000rpm
ステアリング ラック&ピニオン
ブレーキ 前後ともベンチレーテッド・ディスク
サスペンション 前ダブルウイッシュボーン/後マクファーソンストラット

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年2月号 Vol.161(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1974年式 ランチア ストラトスHFストラダーレ(全3記事)

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text : HIROMI TAKEDA/武田公実 photo : DAIJIRO KORI/郡 大二郎

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