ロサンゼルス近郊に生息している希少な152E型エンジン搭載のセリカ|1973年式 トヨタ セリカST Vol.2

バンパー下部から顔をのぞかせるオイルクーラーは、当時よく使われていた横長のタイプを採用。ちなみにエンジンはドライサンプ化されている。

       
【1973年式 トヨタ セリカST(TA21) Vol.2】

 そんな希少な存在の152E型エンジンを搭載したセリカがアメリカ・ロサンゼルス近郊に生息している。

 製作したのは、TOYSPORT(トイスポーツ)というトヨタとつながりの深い専門ショップだ。

 そもそも、トイスポーツ代表のルズ・ジョエルさんとトヨタの関係は、彼の父親が、1950年代末から60年代にトヨタがフィリピン進出を始めた際、その活動を多方面からアシストしたことに端を発している。その後、フィリピンでのトヨタ車の販売はもちろん、モータースポーツ活動にも深く関与してきた。

 また、ジョエルさんが、79年にアメリカに移住し、トイスポーツをスタートさせた際には、トイスポーツ代表として、ロサンゼルスのTRD本社に机を構え、全般的なコンサルタントや、東海岸のオフィシャルディーラーへのディストリビューター業務などを担当し、TRDの全米展開を担ってきた。

トヨタ、TRDの活動を支えてきたトイスポーツだからこそ入手できたエンジンなど【写真6枚】



  
Vol.3に続く

1973年式 トヨタ セリカST(TA21)主要諸元
●エンジン:152E型(18R-G型改)直列4気筒DOHC 16バルブ排気量:2.2L、ソレックスφ50mm、ステンレスキゾーストマニホールド+ステンレスマフラー
●電装系:バッテリー移動→車室内へ、TRDプラグコード、TRDタコメーター
●冷却系:アルミラジエーター+FRP製シュラウド、オイルクーラー
●駆動系:アルテッツァ用6速MT(J160)
●エクステリア:ソリッドブルーオールペイント、JDMフェンダーミラー、セミワークスフェンダー、GTVグリル
●インテリア:TRDカーボンケブラー フルバケットシート、TRDナルディステアリング
●ホイール:7J×13
●タイヤ:BFグッドリッヂ F:215/50R13 R:235/50R13

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年2月号 Vol.161(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1973年式 トヨタ セリカST(全3記事)

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photo : AKIO HIRANO/平野 陽

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