この60sスタイルに250psのターボエンジンを搭載!|1970年式 日産グロリア Vol.2|エンジンスワップでよみがえったクラシックビークルたち

モダンアップデートの気配を外観やインテリアからはあえて一切消している。

       
【1970年式 日産グロリア  Vol.2】

 人気のタテグロだが、その誕生は1967年と立派な60sカーで、プリンス直系の血を引く車種であることからも年々部品入手が難しくなっている。

 そこでこのタテグロのオーナーは、5年前にエンジンスワップを敢行。タテグロへのVG型スワップなど、数々のスワップ経験を持つスピードショップFIXにクルマを持ち込んだ。チョイスしたエンジンはなんとRB25型ターボ。約250psを発生するエンジンの搭載は、まさにホットロッド的で、ドナーカーとなったR33スカイラインから4速ATも移植した。

 60sデザインのクルマに250psのターボエンジンを積み、それをATでサラリと乗れるというのは、まさにエンジンスワップ車の醍醐味だが、このグロリアはそうしたモダンアップデートの気配を外観やインテリアからはあえて一切消しているのもポイントだ。ATはリンケージを作り直し、純正のコラムシフトのまま利用。スピードメーターもミッション側に機械式のギアを装着することで、純正メーターのまま駆動させている。



Vol.3に続く

RB型用の4速ATをタテグロ純正コラムシフトで動かすシフトレバーなど【写真6枚】

1970年式 日産グロリア(A30)
SPECIFICATIONS 主要諸元
●エンジン:RB25DET型、R33用ラジエター、オイルパン加工
●駆動系:R33用4速AT
●足回り:4輪エアサス化(トラックスジャパン製エアバッグ & トーマス製コンプレッサー)
●ブレーキ:R33用マスターシリンダー、マスターバック
●タイヤ:F&R KINGS TIRE ホワイトリボン(185/70R14)
●エクステリア:スピードショップFIX製ライトベゼル&テールレンズハウジング
●インテリア:スピードショップFIX製FRPダッシュボード

初出:Nostalgic SPEED 2014年11月 Vol.005(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1970年式 日産グロリア (全3記事)

エンジンスワップでよみがえったクラシックビークルたち 記事一覧

text : TAKAYOSHI SUZUKI/鈴木貴義 photo : AKIO HIRANO/平野 陽

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