200psオーバーのRB20DET型に対抗しGX71から25psアップ|1988年式 トヨタ クレスタ GTツインターボ Vol.2|オーバー200馬力の衝撃

GTツインターボにはデジタルメーターが標準装備されるが、レスオプションも選べた。

       
【1988年式 トヨタ クレスタ GTツインターボ Vol.2】

 GX71の正常進化モデルとして1988年8月に登場したのがGX81。インテリアはさらに豪華絢爛になり、先進機能も多数採用。その充実ぶりはさすがバブル絶頂期と思わせるもので、クラウンと遜色ない高級感や上質感を備えていた。なかでもフォーマルな性格付けがなされているクレスタはプレスドアも採用、いっそう上級感を打ち出すことに成功している。

 このように、ラグジュアリーな方向に進化していく一方で、GX71から続くスポーティーモデルの「GTツインターボ」も健在。

 搭載されるエンジンはGX71と同型式の1G‐GTE型だが、パーツの変更やチューニングにより大幅なパワーアップを実現。水冷式から空冷式に変更されたインタークーラーの採用、燃料のハイオクガソリン仕様化、カムシャフトの変更、バルブタイミングの最適化、ターボの過給圧アップなどにより、最高出力はGX71の185psから210psへ、じつに25psも向上したのだ。

 ちなみに、ライバルとなるR32スカイラインやC33ローレルに搭載されたRB20DET型が200psオーバーのスペックを誇っていたことも、この大幅なパワーアップを実施した要因のひとつといえるだろう。




Vol.3に続く

GTツインターボには標準装備のデジタルメーターなど【写真7枚】

1988年式 トヨタ クレスタ GTツインターボ(GX81)主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4690×1695×1375
ホイールベース(mm)  2680
トレッド(mm)  1455(前後とも)
車両重量(kg)  1420
エンジン型式  1G-GTE型
エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps/rpm) 210/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 28.0/3800
変速比 1速3.285/2速1.894/3速1.275/4速1.000/5速0.783/後退3.768
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン式
サスペンション前/後 ストラット/ダブルウイッシュボーン
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 293.1万円

初出:ハチマルヒーロー vol.20 2013年02月号(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1988年式 トヨタ クレスタ GTツインターボ(全3記事)

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photo : MOTOSUKE FUJII/藤井元輔 text : Rino Creative/リノクリエイティブ

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