ネット値230馬力を実現したハイパフォーマンスと、世界初のドアヒンジなどおもてなしを併せ持つ1台|1986年式 トヨタ ソアラ 3.0GTリミテッド Vol.2

当時はこの230psに衝撃を覚え、多くの人々が熱狂した。また、後期モデルでは240psまでパワーアップ。

【1986年式 トヨタ ソアラ 3.0GTリミテッド Vol.2】

 エンジンは、3L DOHCターボを筆頭に、2L DOHCツインターボ、2L DOHC、2L SOHCの計4種を搭載。なかでも注目を浴びたのが、当Z31のVG30DET型に代わって国内最強となるネット230psを発揮した3Lターボの7M‐GTEU型だ。Z10ソアラにも搭載されていた6M‐GEU型をベースに、ヘッドから上を全面改良。熱伝導性に優れるアルミ合金製のヘッドは4バルブ化され、燃焼室はバルブ面積を大きくとることができるペントルーフ型を採用。エアフロメーターは、従来のベーン式からより吸入抵抗の小さい光学式カルマン渦式が導入。

 また、点火装置はディストリビューターレス・イグナイター(DLI)へ変更。始動時や高回転時における着火性能の安定や、信頼性の向上とメンテナンスフリーを実現。同時に、ヘッドカバー上にコイルカバーを装着し、プラグコードをほぼ消したことで、エンジンルームの景観にも大きく貢献した。

 そして、ハイパワーの核となるタービンはトヨタ内製のCT26で、ノッキング防止と吸入効率向上を狙って空冷式インタークーラーも装備。結果、国内最強の圧倒的な性能を手に入れた。

 現在は、2Lターボでも280psをマークしてしまう時代。しかし当時はこの230psに衝撃を覚え、多くの人々が熱狂した。また、後期モデルでは240psまでパワーアップ。Z20ソアラのパフォーマンスをいっそう引き上げたのである。

国内最強エンジンとして、後に70スープラにも搭載された7M-GTEU型など【写真7枚】


世界初の4リンク式ドアヒンジを採用したイージーアクセスドア。Z20ソアラの大きなドアで、セダンをも凌ぐ乗降性を確保したという。以前FC3Sに乗っていたオーナーは、その違いを痛感したとか。


1986年式 トヨタ ソアラ 3.0GTリミテッド (MZ21)主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4675×1725×1335
ホイールベース(mm)  2670
トレッド前/後(mm)  1460/1455
車両重量(kg)  1520
エンジン型式  7M-GTEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 2954
ボア×ストローク(mm) 83.0×91.0
圧縮比 8.4:1
最高出力(ps/rpm) 230/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 33.0/4000
変速比 1速 2.804/2速 1.531/3速 1.000/4速 0.705/後退 2.393
最終減速比 3.727
ステアリング ラック&ピニオン式
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 215/60R15(前後とも)
発売当時価格 483.5万円

初出:ハチマルヒーロー vol.20 2013年02月号(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1986年式 トヨタ ソアラ 3.0GTリミテッド(全3記事)

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photo :MAKOTO INOUE/井上 誠 text : Rino Creative/リノクリエイティブ

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