「レーシングスポーツ」を意味するRSの存在は見逃すことはできない|1984年式 日産 スカイライン HT 2000ターボインタークーラー RS-X Vol.1|オーバー200馬力の衝撃

このターボCこそ200psの壁を破った「史上最強」だったのだ。

       
【1984年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボインタークーラー RS-X Vol.1】

 6代目スカイラインのR30は、本誌で幾度も取り上げている。スカイラインの生みの親である櫻井眞一朗さんが情熱を持って造り上げた作品であることや、西部警察の人気の高さなど、さまざまな角度からR30を見てきた。それでもこのクルマが人々を魅了するのはなぜか。やはり特別なクルマだからだ。

 R30を語る上で、「レーシングスポーツ」を意味するRSの存在は見逃すことはできない。4気筒であるがゆえにGT‐Rは名乗れなかったが、排ガス規制で牙を抜かれたと評されたスカイラインの存在とその実力を改めて世に知らしめた。ターボRSに至っては自ら「史上最強のスカイライン」をうたうほど、その性能の高さを誇示していた。

 しかし、真打ちは1984年2月に登場した2000ターボインタークーラーRS‐Xこと「ターボC」だ。文字通りインタークーラーを装着したモデルで、このターボCこそ200psの壁を破った「史上最強」だったのだ。




Vol.2、Vol.3に続く


エクステリアからインテリアまで完ぺきなまでに仕上げのようすなど【写真7枚】

1984年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボインタークーラー RS-X(DR30)
SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高(mm) 4620×1675×1385
ホイールベース(mm)  2615
トレッド前/後(mm)  1420/1410
車両重量(kg)  1250
エンジン型式  FJ20ET型
エンジン種類 直列4気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 1990
ボア×ストローク(mm) 89×80
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 205/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 25.0/4400
変速比 1速 3.321/2速 1.902/3速 1.308/4速 1.000/5速 0.838/後退 3.382
最終減速比 4.111
ステアリング リサーキュレーティングボール
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 287.9万円

初出:ハチマルヒーロー vol.20 2013年02月号(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1984年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボインタークーラー RS-X(全3記事)

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photo :ISAO YATSUI/谷井 功 text : Rino Creative/リノクリエイティブ

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